変わる情シス 2025秋 イベントレポート

データ1億件が暗号化、損害17億円 「関通」を襲ったランサムウェア攻撃の教訓

2024年、物流企業の「関通」を襲ったランサムウェア攻撃は、データ1億件の暗号化と17億円の損失という甚大な被害をもたらした。同社の事例を基に、有事のパニックを回避し、顧客の信頼を維持するための方法や、初動対応力を鍛える方法など、経営課題としてのセキュリティ対策を解説する。

大好評のあの講演を再び「ITmedia Tech Highlights 2026 Winter」

 年間100回を超えるITmedia主催イベントの総決算! セキュリティやAI活用の最新事情からデジタル経営戦略まで、過去半年で特に反響の大きかった講演を厳選し、2日間のプログラムでお届けします。本記事の元となった熱海徹氏の講演もノーカットで視聴可能です。

【開催日時】2026年3月25日(水)~3月26日(木)

【視聴】無料

【視聴方法】こちらより事前登録

 サイバーセキュリティの重要性を理解しているものの、何から対策すればよいのかが判断できずにいる企業は多い。昨今はAIを活用した攻撃にも備える必要があり、企業側に求められる対策はより複雑化している。

アスエイト・アドバイザリー株式会社 熱海徹(あつみとおる)氏

 対策を施したとしても、実際に攻撃を受けた経験がないために、その対策が有効に機能するかどうかが分からないという不安も残る。有事の際は迅速な行動が求められるため、攻撃を受けた状況を具体的にイメージし、パニックに陥らないための備えが必要だ。

 本記事は、攻撃を受けた企業の事例を基に、実際に発生する混乱を整理し、中堅・中小企業が整備すべき予防体制と、初動対応力を鍛える方法を解説する。

本稿は、ITmediaが主催したオンラインセミナー「変わる情シス 2025秋」(2025年12月9日~12日)で、アスエイト・アドバイザリー株式会社 熱海徹氏(上席フェロー)が「なぜ自社が標的に?インシデントが起きても慌てず対応するためのセキュリティ準備」というテーマで講演した内容を編集部で再構成したものだ。

17億円の被害額に上るサイバー攻撃に遭った「関通」

 2024年9月、兵庫県尼崎市の物流企業「関通」がサイバー攻撃を受けた。同社はEC物流の代行サービスを主力とし、多くのネット通販事業者のバックエンドを支えている。

 関通へのサイバー攻撃はランサムウェアによるものだった。被害は大きく、社内システムが全面停止し、約1億件のデータが暗号化された。ネット通販の物流を支えるIT基盤が機能不全に陥り、業務が一時停止し、事業部門では出荷や在庫管理ができず、大きな混乱が生じた。

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HubWorks
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2018年10月に設立/主にIT分野における記事制作・ホワイトペーパー・動画編集を手掛けるコンテンツ制作企業。ウェブマーケティングやシステム開発分野を中心に、IT分野の専門家が多数在籍。 社内では、専門家へのインタビューを積極的に実施し、自社でも最新ITシステムを導入することで日々情報をキャッチアップ。 これらの専門知識を駆使し、IoT・サイバーセキュリティ・人工知能、システム開発、マーケティングなどを中心に年間2000本以上の記事編集を実施し、大手メディアの編集も多数手がけている。 公式Web:https://wehubworks.com/

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