AIOps導入で75%が負荷軽減を実感 それでも情シスが楽になり切らない理由

ボスコ・テクノロジーズは、AIOpsまたはAIを活用したIT運用自動化ツールを導入している企業の情シス担当者を対象にした調査結果を公表した。業務負荷の軽減効果が見られる一方、AIの誤検知や誤動作への対応が新たな負担になっていることも分かった。

 ボスコ・テクノロジーズは2026年5月12日、「AIOps導入企業の自動化実態調査」の結果を発表した。調査結果から見えるのは、AIOpsは業務を減らすが、運用現場から人の関与をなくすものではないという点だ。

AIOps導入企業の75.4%が業務負荷の軽減を実感

 AIOps導入の主な目的として最も多かったのは「IT運用の属人化を解消するため」で59.1%だった。次いで「運用コストを削減するため」(54.5%)、「アラート対応を迅速化するため」(52.7%)が続いた。運用体制の見直しや、監視、障害対応の効率化を目的に導入が進んでいることがうかがえる。

AIOpsまたはAIを活用したIT運用自動化ツールを導入した目的(提供:ボスコ・テクノロジーズ)

 導入効果については「大幅に減った」が24.5%、「やや減った」が50.9%で、合計75.4%が業務負荷の軽減を実感した。業務負荷が減ったと答えた人に、削減、軽減された業務を聞くと、「ログの目視確認作業」が67.5%で最も多く、「定型的な監視レポートの作成」が61.4%、「深夜、休日のアラート対応」「障害の一次切り分け作業」「インシデント記録やチケット管理」「障害原因の調査、分析作業」がいずれも53.0%だった。

AIOpsまたはAIを活用したIT運用自動化ツールで削減、軽減された業務(提供:ボスコ・テクノロジーズ)

 この結果だけを見ると、AIOpsは情報システム部門の負荷軽減に一定の効果を持つように見える。特にログ確認やレポート作成、一次切り分けのように、定型化しやすく、繰り返し発生する作業は自動化の効果が出やすい領域だ。人手が限られる企業にとって、こうした作業をAIで自動化、支援できることは大きな利点になる。

 一方で、AIOpsは運用現場から人の関与をなくすものではない。むしろ、AIが出した判断をどこまで信じるか、誤検知や誤動作が起きたときに誰が止めるか、後から検証できる記録を残せるかといった、新しい運用課題が生まれる。

誤検知、誤動作を経験した人の89.0%が対応を負担に感じる

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