東ソー、ナビツール導入で年間2.3万件のSAP入力作業の効率化を目指す
東ソーは、SAP S/4HANAへの入力作業を効率化するため、テックタッチのシステムナビゲーションツールを採用した。年間約2万3000件に及ぶWBS登録業務を対象に、入力負荷の軽減とデータ精度の向上を目指す。
総合化学メーカーの東ソーは、基幹システム「SAP S/4HANA」の利用定着を目的に、テックタッチのデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)(注)「テックタッチ」を採用した。導入対象は、プロジェクト管理に関わるWBS(Work Breakdown Structure:作業分解構造図)登録業務で、年間約2万3000件に及ぶ入力作業の負荷軽減とデータ精度の向上を目指す。
(注)システムの操作手順をリアルタイムに案内し、利用定着を支援するツール。マニュアル参照や問い合わせを減らし、入力ミス防止や業務効率化、データ品質向上などに役立つとされている。
SAP刷新に合わせシステムナビツール導入 入力負荷軽減を目指す
東ソーは、中期経営計画において「デジタル技術の活用による既存事業の強化」をDX戦略の柱の一つに掲げている。その一環として、グループ全体の業務基盤強化と意思決定の迅速化を目的に、基幹システムを「SAP S/4HANA」へ刷新する。化学メーカーでは、設備投資や保全、改修などをプロジェクト単位で管理するケースが多く、PS(Project System)領域におけるWBS登録業務が頻繁に発生しているという。
一方で、WBSのひも付けやプロジェクト固有の日付定義など、入力時に必要となる操作が複雑で、現場担当者の負担となっていた。操作ミスや入力の迷いは、工数増加に加え、データの正確性やリアルタイム性の低下を招き、プロジェクト管理や意思決定の遅延につながる懸念があったという。
こうした課題に対応するため、東ソーは、マニュアル参照に頼ることなく、画面上でリアルタイムに操作案内を表示できる点を評価し、テックタッチの導入を決定した。リリースによると、右クリックやドラッグ&ドロップを含む複雑な操作にも対応し、利用者が迷わず作業を完了できる操作性が採用の決め手になったという。また、ノーコードでガイドを実装できるため、現場ニーズに応じた継続的な改善を進めやすい点にも期待を寄せている。
導入後は、年間約2万3000件に及ぶWBS登録業務において、マニュアル検索時間の削減や、日付定義に関する不明点を起因とする入力ミスの防止、情報システム部門への問い合わせ削減などの効果を見込む。今後は、工数削減効果の可視化を進めるとともに、創出した時間をより付加価値の高い業務へ振り向けることで、全社的なDX推進につなげていく方針だ。
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