AIがExcel作業を丸ごと自動化? 企業の定型業務を効率化へ
生成AIによる業務自動化が広がる一方、取得したExcelやCSVファイルの集計・加工には依然として人手を伴う。データ収集からファイル処理までをAIが一貫して担うことで、企業に残る定型作業の効率化が進むだろう。
Webブラウザで情報収集やデータ取得をAIに任せても、ダウンロードした「Microsoft Excel」(Excel)やCSVファイルの集計や加工は人が対応している。生成AIを業務に導入する企業では、こうした最後に残る手作業が業務全体の自動化を妨げる要因となっている。
AIがExcel、CSVファイルの加工まで対応、残る手作業を削減
例えば、必要な列だけを抽出する、複数データを集計する、業務システムへ登録できる形式に整えるといった作業は、AIが情報を取得した後も担当者が処理するケースが多い。そのため、Webブラウザ操作を自動化できても、業務完了までには人による確認や加工工程が必要となっていた。
こうした課題に対応するのが、「ChatSense」(法人向けAIエージェント)の「Cowork」(ブラウザ操作エージェント機能)に追加予定のファイル解析・加工機能だ。Webブラウザでの調査や入力、ファイル取得に加え、取得したExcelおよびCSVファイルの確認や加工までを一連の流れとしてAIが実行する。
追加予定の機能では、Coworkが取得したファイルをそのまま解析し、必要な列の抽出、数値の集計、書式の整形などを実行できる。ファイル取得後に担当者が手作業でデータを加工する工程を減らし、業務システムへのアップロード準備やレポート作成までを効率化できる。
Coworkはこれまで、AIによるWebブラウザ操作で調査や入力、確認作業を自動化してきた。一方、取得したファイルの加工や形式変換は人による作業が必要だった。今回の機能追加により、データ取得から加工までを一連の業務としてAIに任せられるようになる。
ファイル取得から加工、活用までをAIが連続して処理できるようになることで、定型的な事務作業の省力化が期待できる。特に、定期的なデータ収集や集計、社内システムへの登録作業など、人手による繰り返し作業が発生する業務において、作業時間の短縮や担当者の負担軽減につながる。
ChatSenseは、セキュリティを強化した環境で生成AIを利用できる法人・自治体向けサービスだ。チャット内容をAIの学習対象から除外する機能、プロンプトの社内共有、メンバー管理など、企業利用を想定した機能を備えている。東証プライム上場企業を含む500社以上で導入されており、初期費用無料、最低利用期間なしで利用できる点も特徴だ。
Excel、CSVファイルの解析・加工機能はベータ版として提供予定だ。利用を希望する企業はナレッジセンスへ問い合わせることで申し込みが可能であり、既存のChatSense利用企業は営業担当者から案内を受けられる。
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