離職率16.2%から6.7%へ 筑波記念病院がAIで見つけた「職場の見えない課題」

離職防止にAIを活用する医療現場がある。筑波記念病院では、組織分析AIで部署ごとの職場課題を可視化し、具体的な改善策につなげている。看護職員の離職率は2021年度の16.2%から2025年度には6.7%に低下したという。

 医療現場では、人手不足や業務の多忙さに加え、職員同士のコミュニケーションが取りにくくなることも、組織運営の課題となる。部署によって業務内容や職場環境、人間関係が異なるため、離職防止策を一律に講じるだけでは、現場ごとの問題に対応しにくい。重要なのは、職員が抱える課題を把握し、部署ごとに適切な施策へつなげることだ。

 筑波記念病院では、こうした課題への対応に組織分析AI「シビリンク_メディチューン]」(MediTune)を活用している。World Life Mappingが2026年9月24日に公表したデータによると、同院の看護職員の離職率は2021年度の16.2%から2025年度には6.7%まで低下したという。

 2021年度は、日本看護協会が調査した全国平均の11.6%を上回っていたが、2025年度には全国平均を下回る水準となった。World Life Mappingは、全国平均を上回る水準から4年間で半分以下に低下した事例は、医療機関では珍しいとしている。

AIが「誰が、どう動くか」まで提案 筑波記念病院の離職防止策

 筑波記念病院では、離職防止を経営課題の一つとして捉えていた。多忙な医療現場では、職員同士の意思疎通が難しくなるケースもある。一方、組織全体を対象としたアンケートだけでは、部署ごとに異なる課題を捉えにくい。

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