Gemini、ClaudeとAdobeが連携 AIで作った画像や文書の編集、仕上げまで効率化
生成AIで作るだけでは、仕事は終わらない。画像の調整やPDFの編集など、生成後にも残る作業をどう効率化するか。AdobeはGeminiやClaudeとの連携を強化し、Adobeの制作ツールをAIチャットから利用できるようにした。
生成AIを業務で利用する場面が増える一方、AIで作った画像や文書を、そのまま業務で使えるとは限らない。生成した画像の色やレイアウトを調整したり、PDFの内容を確認・編集したりするには、別の制作・編集ツールが必要になることがある。AIで生成した後に別のアプリを開いて仕上げる必要があれば、ツールを切り替える手間も掛かる。
こうした制作業務の分断を解消する動きとして、Adobeは2026年9月、「Google Gemini」向けのAdobeコネクターと、「Claude」向けAdobeプラグインの機能を拡充すると発表した。Geminiとの対話から「Photoshop」や「Lightroom」「Adobe Express」などのツールを呼び出せるほか、Claudeには「Acrobat」の機能を組み込み、PDFや「Adobe Express」のデザインを対話画面から編集できるようにした。
GeminiからAdobeツールを操作 「対話から仕事」の実現
今回の連携のポイントは、AIチャットを情報検索や文章生成だけでなく、実際の制作・編集作業を進めるための入り口として利用できる点にある。Adobeはこれまでも「ChatGPT」や「Slack」「Copilot」、Claudeなどとの連携を進めてきた。
Gemini向けのAdobeコネクターでは、PhotoshopやLightroom、Adobe Express、Adobe Fireflyなどを利用できる。利用者が作りたいものや希望する仕上がりを自然な言葉で伝えると、目的に応じてAdobeのツールを使った処理を進められる。
例えば商品写真の場合、画像をアップロードして仕上がりを指示すると、光や色を調整したり、写真のトリミングをそろえたりできる。店舗やWebサイト、販促資料などで使う複数の商品写真を、統一感のある仕上がりに整えるといった使い方が可能だ。
Claude向けでは、これまで提供していた制作ツールにAcrobatを統合し、1つのプラグインから利用できるようにした。「Illustrator」や「Premiere」「InDesign」「Stock」、Acrobat、Express、Photoshop、など、80種類以上のツールをClaudeの対話画面から呼び出せる。
Acrobatでは、PDFのページ削除や結合、分割、機密情報の墨消し、別のファイル形式への変換などが可能だ。新しいインタラクティブエディタを使えば、ページの並べ替えやテキストの編集、コメントやハイライトの追加もできる。
文書レビューにも対応する。Claudeに文書の分析を依頼すると、推奨事項や注釈をPDFのエディタに直接追加できる。PDFを別のツールで確認し、分析結果を手作業で反映する作業を削減できる。
Adobe Expressには、レイヤー単位でデザインを編集できるエディタを導入した。画像やテキスト、色、フォントなどを個別に選択して変更できるため、デザイン全体を作り直すことなく、必要な部分だけを調整できる。AIとの対話による編集に加え、利用者が自分でデザインの各要素を操作することも可能だ。
既存画像の個別・一括調整、ベクターやレイアウトの作成、動画編集、SNS向けコンテンツの調整などにも対応する。より細かな編集や高度な機能が必要になった場合は、Adobeの各アプリに移って作業を続けられる。
Gemini向けのAdobeコネクターは全プランで利用できる。「設定/パーソナル インテリジェンス」の「アプリ連携」から「Adobe」を選択し、Adobeアカウントでサインインすれば利用できる。Adobeアカウントは無料で作成可能だ。
Claude向けのAdobeプラグインは、デスクトップ版とモバイル版、Web版に加え、Claude Codeでも利用できる。ゲストでも利用できるが、Adobeアカウントでサインインすると利用制限が緩和され、追加ツールやセッションをまたいだ作業の継続など、全ての機能を利用できる。既存のAdobeコネクターを利用している場合は、新しいプラグインへ自動的に更新される。
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