企業は脆弱性情報の収集に1日2.5時間 日立がAIで約8割削減、JPXで効果を検証

脆弱性情報は日々更新され、企業のセキュリティ担当者には自社システムへの影響確認や対応の優先順位付けが求められる。人手に頼った情報収集の負担が増す中、日立製作所はAIエージェントを活用し、脆弱性管理の効率化を支援するサービスを始めた。

 新たな脆弱(ぜいじゃく)性が公表されるたびに、セキュリティ担当者は自社で利用する製品やシステムへの影響を確認し、対応の要否を判断する必要がある。脆弱性情報は日々更新されるため、情報収集を継続しながら、自社環境に関係するものを見落とさずに把握しなければならない。

 課題は、情報を集めるだけではない。脆弱性の深刻度や悪用される可能性、自社システムへの影響などを確認した上で、どの問題から対応するかを決める必要がある。全ての脆弱性に同じタイミングで対応するのは難しく、担当者には大量の情報を調べ、システム構成と照らし合わせる作業が求められる。

人をボトルネックにしない AIエージェントで情報収集から影響確認まで

 特に金融機関や社会インフラ事業者では、業務やサービスを支えるシステムを安定運用しながら、セキュリティリスクにもスピーディーに対応しなければならない。一方で、脆弱性管理を担う人材は限られており、専門的な判断を担う担当者の負担になりやすい。だが、サイバー攻撃の高度化、高速化が進み、脆弱性情報の収集から影響確認までを効率化し、限られた人員で対応スピードを向上することは不可欠だ。

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