2006年度出荷金額は前年比7%増の24.6億円、2007年度は5.7%増の26億円と、成長が見込まれる帳票設計パッケージ。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2006年度の帳票設計パッケージ市場は前年比7%増の出荷金額24.6億円となった。2007年度は5.7%増の26億円と、鈍化しつつも持続的な成長が見込まれている。
市場占有率を見ると、2006年度の出荷金額ベースで富士通が44.7%で1位、2位のウイングアークテクノロジーズが22.8%、3位の中央コンピュータシステムが9.8%で続いている。
富士通は9万文字の外字管理ツール「Interstage Charset Manager」を有している強みがあり、金融や公共分野中心の大型案件により首位を堅持しており、2007年度は前年比4.5%増の伸びが見込まれる。
また、ウイングアークテクノロジーズの「SVFX-Designer」は、上位のアプリケーションに依存することなく帳票設計を行うことが可能であり、今後はサポートの充実やソリューションを提供することで、2007年度は前年比12%増と見込まれる。
中央コンピュータシステムは1994年と古くから「System 5000」などの帳票設計ツールを発売しており、従来は販売先が限定的であった。今後は、導入事例などを紹介することで知名度を高め、売り上げの拡大を図っていく。
日本オプロやアクシスソフトも2007年度には前年比で10%台の伸びを示し、市場自体は持続的に成長すると見込まれている。今後は帳票設計や開発の効率化による開発コスト削減や、既存のシステムとの融合性などをエンドユーザー側にアピールすることが販売のポイントになるとみられる。
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