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「中小企業向けグループウェア」シェア(2009年6月〜9月)シェア情報アーカイブ

パッケージが広く普及している中堅・中小企業(SMB)のグループウェア。シェア情報を紹介する。

» 2009年12月15日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 ノークリサーチの調べによれば、中堅・中小企業(SMB)におけるグループウェアの導入形態比率は、パッケージが広く普及しており、2009年6月〜9月の調査で90.9%に達した。企業固有の要件が少なく、社外からの利用が必要なケースも多いことから、ASP/SaaS(Software as a Service)形態の比率も4.2%と比較的高い。

 しかし、既に社内で運用している企業では機能改善や社外への設置などの変更に対するニーズが低く、現状維持を望む傾向が強い。このため、比率が今後大きく変化する可能性は低く、ASP/SaaSは新規導入が主体になると予想される。

 市場占有率(導入済み社数ベース)を見ると、サイボウズが30.3%で1位となった。2位の日本IBMが21.3%、3位のマイクロソフトが12.5%と海外製品が相対的なシェアをやや下げる一方で、サイボウズやネオジャパン、NECなどの国産ベンダーはシェアを伸ばした。

 グループウェアではユーザーが使い慣れた画面の継続利用を望む傾向が強く、新規導入でも過去に利用していた製品を導入するケースが多いことが、国産ベンダーの継続的な強みにつながっていると考えられる。

 利用予定シェアでは、1位のサイボウズが2008年と比べやや減速している一方、遠隔会議との連携やSaaSへの取り組みを進める日本IBM、グループウェア周辺の製品群を多数訴求するネオジャパンが増加するなど、グループウェア単体に限定されない姿勢を見せる製品が伸びを示した。

「中小企業向けグループウェア」シェア(2009年6月〜9月) (出典:ノークリサーチ)

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