シェア上位が変動しやすい傾向にある「ワークフロー」。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2010年のSMB(年商500億円未満の国内中堅・中小企業全体)のワークフロー市場は、業務フロー基盤を意識する製品がやや優勢であった。ワークフローは以前から多くの製品、サービスで少しずつシェアを分け合う状態が続き、互いのシェアは小差であるため、シェア上位も変動しやすい傾向がある。
そうした中、パッケージ製品では経費精算など限られた稟議(りんぎ)・申請の用途から、業務フロー全般を対象とした利用へと用途が徐々に拡大してきており、業務フロー基盤としての活用を意識したパッケージ製品がシェア上位に入りやすい状況になっていると推測される。
2010年の市場占有率(導入社数ベース)を見ると、「InterstageFormCoordinatorWorkflow」を提供する富士通が7.2%で1位であった。2位には「FlowLites」を展開するNECが5.6%で続いている
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今後の導入形態については、独自開発からパッケージへの移行が引き続き進んではいるが、そのスピードはやや緩やかといえる。ASP/SaaS形態は限定された業務場面では利用が活発になる可能性があり、初期のIT投資を極力抑えたい新興企業と、MROの調達、購買に伴うプロセス全般の効率化を求める大企業を中心に導入が進むものと考えられる。
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