2010年度、前年比62.7%増と大幅な伸びを示した「WAF」。前年度から順位を上げたベンダーとは? シェア情報を紹介する。
アイ・ティ・アールの調べによれば、2010年度のWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の市場規模は、前年比62.7%増の11億円で大幅な伸びを示した。WAFの認知度が高まっていることとともに、Webアプリケーションを狙った攻撃が後を絶たないことから需要が高まり、2011年度も同27.5%増と好調な拡大が予測されている。
2010年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、2009年度はともに3位であったImpervaとF5ネットワークスがいずれも売り上げを倍増させ、Impervaは21.1%で1位、F5ネットワークスは18.3%で2位に浮上した。前者は大口案件の獲得、後者は既存顧客への販売推進の成功により、大きく売り上げを伸ばした。続くバラクーダネットワークスは15.1%を獲得し3位に入った。
情報漏えいやWebサイト改ざんといったトラブルが相次いだことを受けて、とりわけインターネット上での商取引を行う企業においては、WAFの導入が主要課題として認識されてきている。また、そうした大口の導入案件に引っ張られるように、製造業など他業種での採用も進みつつある他、製品機能や製品提供形態の多様化も進んでおり、今後さらなる市場拡大が期待されている。
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