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「ワークフロー」シェア(2010年度)シェア情報アーカイブ

2010年度、パッケージの数量で1800本、35億円であった「ワークフロー」市場。シェア情報を紹介する。

» 2011年08月30日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

 富士キメラ総研の調べによれば、2010年度のワークフロー市場は、パッケージの数量が1800本、金額が35億円であった。2009年度は景気後退の影響もあり一時的に市場が低迷したが、2010年度に入り一時延期・凍結されていた案件が再開するなど、再び拡大傾向で推移している。製品形態別ではパッケージ売り上げがメインで、クラウド形態は僅少であると考えられる。

 2010年度の市場占有率(数量ベース)を見ると、他システムとの連携の自由度が高く、各種ERPに加えオフコンなどとも連携できる製品を展開するベンダーが32.8%で1位となった。2位のベンダーは24.4%であった。同社は情報基盤に関する一連のソリューションを提供しており、統合的ソリューションが強みになっている。

 当該製品は申請・承認作業の効率化を目的に導入されている。大手企業への導入は一巡した感があり、今後の市場拡大にはモバイル端末対応や他システムとの連携を強化した製品などの高付加価値製品へのリプレース需要を促進する必要がある。一方で中堅中小企業については、ERP導入と連動して市場拡大が期待できる分野であるといえる。特にモバイル端末への対応は、震災の影響を受けBCP(事業継続計画)の観点からニーズが高まるとみられる。モバイル端末自体のセキュリティ対策に加え、セキュアブラウザを使用するなどの対応を行い、セキュリティ面での懸念を払拭することで、モバイル利用ニーズの取り込みが図られている。

「ワークフロー」シェア(2010年度) (出典:富士キメラ総研)

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