2011年8月時点のSMB(年商500億円未満の国内中堅・中小企業)の生産管理システムの導入シェアをお届けします!トップベンダーは? シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2011年8月時点のSMB(年商500億円未満の国内中堅・中小企業)の生産管理システム市場で、新規導入予定の製品、サービスの運用形態を導入済みの運用形態と比較すると、「パッケージを自社で購入し、社内人員にて運用」「パッケージを自社で購入し、運用をアウトソース」が増加している(ただし調査サンプル数が少ない)一方、「自社向けに独自開発し、社内人員にて運用」「自社向けに独自開発し、運用をアウトソース」が大きく減少している。このことから、今後の新規導入においてはパッケージ主体の傾向が強まるものと予想される。
個別要件の多い生産管理システムはASP/SaaSには適合しづらく、パッケージをベースとした形態が多くを占める状態が今後も続くものと考えられる。ただしIaaS形態でカスタマイズ部分も含めた生産管理システム全体を移設するというアプローチは分けて捉えておく必要がある。
2011年8月時点の市場占有率(導入社数ベース)を見ると、「GLOVIA smart製造」(GLOVIA-Cも含む)を提供する富士通が12.1%を獲得し1位であった。「EXPLANNER/J」シリーズのNECは9.2%で2位だった。
今後のシェアに影響を与える要因としては、製造拠点の海外展開(中国や東南アジアなど)が挙げられる。国内と同じ生産管理システムを導入するかどうかによって、中堅・中小企業における今後の製品、サービスのシェアが変動する可能性がある。
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