低廉なVPNサービスとして、多数の拠点を全国に有する業界を中心に需要を獲得しているインターネットVPN。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2011年度のインターネットVPN市場は179億円になると見込まれる。低廉なVPNサービスとしてサービス、流通、製造業など、全国に多数の拠点や店舗を保有する業種での需要を獲得し、市場が順調に拡大した。
メール、IP電話、遠隔会議といった情報系アプリケーションを利用するためのネットワークや、基幹系アプリケーションのバックアップネットワークとしての利用が中心である。
2011年度の国内の市場占有率(金額ベース)を見ると、業務システム、ネットワーク、運用保守までをワンストップソリューションとして提供できる点を訴求ポイントに提案を進めた1位のベンダーが21.9%を獲得する見込みである。
ユーザーに対し既存のネットワークと同水準の価格でメイン回線とモバイルバックアップ回線を提供できる点を訴求ポイントとして提案を進める2位のベンダーは18.6%を獲得した。
企業の拠点間通信を目的とした固定、常時接続回線による需要が頭打ちになる中、ベンダーはモバイル回線活用によるバックアップネットワーク、固定回線敷設が困難な工場やテナント、一時的に開設される事業所などへの提案、基幹系および情報系の各種業務システムのクラウド化に合わせた提案を進めている。
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