シンクライアントは方式別に利用形態が分かれる中、「ブレードPC型」でシェア77.4%を獲得し1位になったベンダーとは?
ミック経済研究所の調べによれば、ブレードPC型シンクライアント基盤市場は、2011年度の出荷金額で前年対比12.3%増の13億7000万円が見込まれる。
一般的に、全社導入を仮定すると、SBC型などと比較してコストがかかるといわれているが、現在では、一般的な業務を行うユーザーはSBC型または仮想デスクトップ型の基盤を利用し、それ以外で重い処理をPCで行う必要がある際など、物理的な独立した環境が必要なユーザーはブレードPCを使用するといったシンクライアントの役割分担が進んでいる。
2011年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、日立製作所が77.4%を獲得し1位になると見込まれる。日立製作所は、2009年1月にブレードPCとCitrix製品を混在して利用できる「セキュアクライアントソリューション統合型」を製品化した。
また、2009年5月には、42U(1U=高さ44.45ミリ)、ラック1台当たり最大320台のブレードを搭載可能で、データセンターなどでの設置面積の低減と効率的な集約管理が行える最新モデル「FLORA bd500」の販売も開始した。情報の物理的な外部流出を防ぐソリューションとして、高セキュリティ性を求められる金融業を中心に導入を増やす。
日本ヒューレット・パッカードは、ブレードPCから仮想デスクトップ型に注力ソリューションを移行しており、22.6%で2位になるとみられる。
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