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IaaS/PaaSの導入状況(2014年)IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)

» 2014年05月13日 10時00分 公開
[キーマンズネット]
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高くついてしまった、IaaS/PaaS導入の「失敗」と「向き不向き」

 続いて、IaaS/PaaSを「導入しない理由」について尋ねた。「データセンターまでの帯域を確保した通信環境の費用が高い」「ネットワーク遅延によるレスポンスが不明」といった安定的な通信環境の確保に対する懸念や「必要性が生じるほどの規模ではない。運用を担当できるスタッフを自社で育成したい」といったそもそも必要性を感じていないという声が寄せられた。

 最後に、全員に「IaaS/PaaSに関する意見や要望」について尋ねた。その結果「利便性とセキュリティをどうやって両立させていくか?」といった、クラウド環境を利用するが故に安全面での不安を拭いきれないという意見や、「全てのプロジェクトでの利用が適切とは思えないため、具体的な対象業務やプロジェクト規模を想定した活用案が整理されていると良い」という、部分最適でのIaaS/PaaS活用を望む意見が寄せられた。

 その他、「当社は以前、IaaS上でERPを構築していたが、運用コストが高く4年目に入る直前に契約を終了してオンプレミスのシステムに戻した。IaaSやPaaSは、スタートアップ企業や一時的に利用するキャンペーン的な用途には向くと思う。しかし、一般企業が基幹システムとして利用するには、コストが高過ぎる」「全体的にユーザーのボリュームによっては高価な物となるため、毎月のランニングコストが格安になれば利用する価値もあるのかと思う。結局サーバ室を設けての費用対効果とさほど変わることがなければ、結果的に自社で購入して運用する方が安価に納まると考えている」といったコメントが寄せられた。

 利用対象や規模の絞り込みをきちんと設計しなくては結果的に高コストになり、一番のメリットと認識されているコスト削減の恩恵を受けきれない可能性がある。

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