「IaaS/PaaSの導入状況」について調査を実施。「導入状況」「導入目的」「導入しない理由」など他社の気になる実態が明らかになった。
キーマンズネットでは、2014年2月19日〜2014年3月4日にかけて「IaaS(Infrastructure as a Service)/PaaS(Platform as a Service)の導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数332件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の44.3%、一般部門が55.7%という構成比だった。
今回聞いたのは、導入、検討しているIaaS/PaaSの「導入状況」「導入した目的・きっかけ」「重視ポイント」「満足度」「導入しない理由」など、IaaS/PaaSの導入状況を把握するための質問だ。その結果、全体の導入率は15.7%で、導入している企業の85.1%は満足していることが明らかになった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承頂きたい。
最初に「IaaS/PaaSの導入状況」について尋ねた(図1)。「既に導入済みである(追加・リプレース検討なし)」が13.0%、「既に導入済みである(追加・リプレース検討あり)」が2.7%、「新規で導入を検討している」が5.4%、「必要性を感じているが導入を検討していない」が22.9%、「必要性を感じない」が56.0%と続いた。まとめると、全体では15.7%が導入済み、8.1%が検討中という結果だ。
関連して「SaaS(Software as a Service)の導入状況」について尋ねたところ、全体では26.8%が導入済み、6.6%が検討中という結果となった。また「DaaS(Desktop as a Service)の導入状況」については、全体では6.6%が導入済み、6.6%が検討中という結果であった。
近年、サーバやストレージ、アプリケーションの存在を意識することなくクラウド上でサービスを利用する形態が広まりつつある。しかし、導入率はまだ低い状態であり、比較的導入が進んでいるSaaSであっても3割に満たない状況が明らかになった。
続いて、IaaS/PaaSを導入済みと回答した人に「利用形態」について尋ねたところ、1位は「プライベート(自社所有型)」で41.7%、2位は「プライベート(利用型)」で27.1%、3位は「パブリック」で25.0%、4位は「ハイブリッド」で6.3%という結果となった。
利用形態としては、プライベートクラウドが7割弱と最も多く、中でも自社所有型が4割を超えている結果となった。一方、プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドの利用は1割にも満たない。
しかし、仮想化インフラを備えたデータセンターによって自社構築型と共有型のクラウド環境を混在させたハイブリッドクラウドの強化を図る企業も出てきており、今後の動向に注目したい。
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