2770億円規模と見込まれる、2014年の国内ホスティング(アウトソーシング)市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2014年の国内ホスティング(アウトソーシング)市場規模は、2770億円と見込まれる。
当該サービスの運用領域がインフラに加えミドルウェア/アプリケーションまでを対象とするため、SI系事業者が当該市場のメインプレーヤーとなっている。市場規模の内、運用サービスの売上が約60%を占めており、今後もこの比率が上昇していくとみられる。
ベンダー別の市場占有率(見込)を見ると、1位のベンダーが20.9%、2位が17.7%、3位が8.2%、4位が4.2%である。SI系事業者は、既存のハウジングユーザーを収益性の良い当該サービスに誘導していることに加え、親会社やグループ会社から安定的な売上を維持している。一方、メインフレーム向けのビジネスが中心の事業者や、クラウドサービスへと注力対象を移す事業者においては当該サービスの実績は減少していくものとみられる。
ミッションクリティカルな基幹系システムがフルアウトソーシングされるケースが多く、クラウドサービスへの移行の影響は少ないとみられる。“所有から利用”への流れの中で、ハウジングからホスティングへの移行が増加しているほか、サーバ仮想化技術によってプライベートクラウド環境を構築する基盤としてホスティングサービスを利用するニーズも増加しており、当該市場の成長要因とみられる。
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