前年同期比3.1%増の1242億円規模となった、2014年第1四半期の国内サーバ市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2014年第1四半期(1〜3月)の国内サーバ市場規模は、前年同期比3.1%増の1242億円、出荷台数は同比13.6%増の16万4000台であった。
x86サーバの出荷額が前年同期比17.0%増の870億円、出荷台数は16万2000台で、ともに2000年以降最高を記録した一方、その他の製品分野は全て2桁のマイナス成長であった。サーバ市場全体に対するx86サーバの出荷額構成比は、前年同期から8.3ポイント上昇して70.1%となった。複数のベンダーで大口の出荷があったことに加え、年度末/消費増税前の駆け込み需要が一部にあったとみられる。
ベンダー別の市場占有率(出荷額ベース)を見ると、1位のベンダーが26.4%で、x86サーバで通信向けとITサービス向けに複数の大口案件を獲得したほか、ビジネスサーバもプラス成長を記録した。2位は21.3%、3位は15.9%で、ともにx86サーバが前年同期比で2桁増であった。4位は10.1%で、ビジネスサーバ以外の製品分野はマイナス成長であった。5位は9.0%で、x86サーバで前年同期比2桁増となった。
x86サーバ市場では、ODMメーカーが直接ユーザー企業の要求に応じてサーバを製造するODM Directの台頭や、クラウドサービスといった競争相手とも市場を分けることになり、各ベンダーのx86サーバに対する取り組みがさらに重要になると分析されている。
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