「マネージドプリントサービス」シェア（2013年）：シェア情報アーカイブ

約393億円規模と見込まれる2013年の国内マネージドプリントサービス市場。シェア情報を紹介する。

[キーマンズネット]

　IDC Japanの調べによれば、2013年の国内マネージドプリントサービス（MPS）市場規模は、前年比14.8％増の393億2000万円であった。

　既に当該市場が拡大している欧米に加え、最近ではアジア太平洋地域でも成長を遂げており、今後成長の可能性がある新ビジネスモデルとして、HCP（Hardcopy Peripherals）ベンダーはMPSを積極的に国内展開している。また、全社レベルでのコスト削減／業務効率化へのニーズから、ユーザーもMPSに高い期待を寄せているとみられる。

　ベンダー別の市場占有率（売上額ベース）を見ると、1位のベンダーが56.0％、2位が25.9％、3位が10.2％、4位が3.9％であった。1位のベンダーが圧倒的シェアを占める傾向がここ数年継続しているが、2、3位のベンダーを中心に、ほかのベンダーが徐々にシェアを拡大している。市場全体の売上規模の90％以上が、従業員規模1万人以上／5000〜9999人／1000〜4999人の3つの市場セグメントで占められている。1万人以上／5000〜9999人のセグメントで1位のベンダーが他を圧倒するシェアを有している一方で、1000〜4999人のセグメントでは2位のベンダーがトップシェアであった。

　当該市場では、ここ数年多くのベンダーがMPSを提供してきたことで、各ベンダーのサービス提供品質の向上が見られ、今後各ベンダーの競合差別化戦略が注目されると分析されている。

（出典：IDC Japan）