最後に、ADCを「導入しない理由」を尋ねたところ、1位が「現状負荷が高いと感じていない」で39.1%、2位が「費用対効果が不明確」26.4%、3位が「技術者がいない」で25.5%、4位が「導入コストがかかる」で23.6%、5位が「保守コストがかかる」で16.8%という結果となった。約4割はADCを導入していなくても、現状のパフォーマンスに問題は感じていないようだ。
また、フリーコメントでは「外部サーバを借りているので不要」といった声も聞かれたが、ADCは自社サーバの負荷分散に限らずインターネットからアクセスする外部のWebアプリケーションパフォーマンスを大幅に向上させるといった効果もある。
ネットワーク上で特に被害の多いDDoS攻撃に対し、サーバの代理応答や不正パケットを発見次第廃棄する機能、WAFなどの機能を持ち合わせている製品が多く、セキュリティ対策として効果的に活用できる場面も多い。
その他、「ADCを知らない」「ロードバランサーやADCに関する情報を集めにくい」「どのような状況になった時ロードバランサーが必要なのか分からない」など、情報不足や機能メリットなどの理解不足が原因で導入に至っていない声も多く聞かれた。IT担当者は理解の難しいツールであっても、自社の課題解決につながることもあるので情報収集に努めてみてはいかがだろうか。
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