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SDN活用で「帯域やセキュリティを必要な時に」提供するKDDIKeyConductors(2/3 ページ)

» 2016年01月28日 10時00分 公開
[キーマンズネット]

個別に機器を導入することなく、柔軟なセキュリティを提供

 WVS2はWVS同様、トラフィックフリーやクラウドに合わせた柔軟性、拡張性といった特徴を備えるほか、SDNを活用した新たな機能も提供する。

 その1つが「セキュリティクラウド」だ。ファイアウォールやIDS/IPS、URLフィルタリングといったさまざまなセキュリティ機器を顧客が個別に導入しなくても、ネットワーク側がセキュリティ機能を持ち、必要に応じて組み合わせ、利用できるというサービスだ。WVS2の管理コンソールである「カスタマーコントローラー」上で、オンデマンドに導入、変更できるようになっている。

 「個別に機器を導入したり、アップデートするといった手間は不要になる。また、『新たな脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったので、急いで新たなセキュリティ機器を追加したい』という時も、機器の調達、導入に数カ月といった時間をかけることなくスピーディーに対応できる」(兼井氏)。事実、ある顧客では、WVS2を採用して「セキュリティアプライアンスを『所有』から『利用』に変え、TCOの削減と帯域の拡大を実現した」(兼井氏)そうだ。拠点間通信にイントラネットファイアウォールを適用し、よりセキュアな通信を実現することも可能だ。

セキュリティアプライアンス 利用イメージ セキュリティアプライアンス 利用イメージ

 もう1つの特徴は、柔軟に帯域やネットワーク構成を変更可能なことだ。例えば、新たなクラウドサービスを採用するタイミングに合わせて帯域を追加したり、複数の仮想ネットワークを論理的に分けて構築し、組織や目的ごとに使い分けたり、逆に複数の足回りを論理的に1つのネットワークにまとめ、運用を簡素化するといった具合に、さまざまな利用方法が考えられるという。ある小売業界の顧客は各店舗のインターネット回線をWVS2に移行することで、回線コストの削減を図った。同時に、1つの回線を通常業務用ネットワークとPOS用ネットワークに論理的に分割し、POSをターゲットにするマルウェアの感染防止を図ったという。

「カスタマーコントローラー」のデモ 「カスタマーコントローラー」のデモ

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