マーケティング支援ツールの導入状況を調査した。「アクセス解析ツール」「マーケティングオートメーション」の実態が明らかになった。
キーマンズネットでは2015年12月17日から2016年1月15日にかけて「マーケティング支援ツール」に関するアンケート調査を実施し、217件の回答を得た。
前編では顧客管理システム(CRM)の導入率や導入の目的、導入形態などの現状が明らかとなった。後編では「アクセス解析ツール」「マーケティングオートメーション」という2つのソリューションの導入状況や重視するポイントを尋ね、マーケティング自動化の可能性について探ってみた。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
Webアクセス解析ツールの導入状況について調査を行った。その結果、全体の33.2%が「導入済み」と回答し、CRMよりも高い数値になった(図1-1)。また、今後新規導入を検討している、導入時期は未定だが必要性を感じているという回答も14.8%に上っている。
一方、Webサイトがない場合や「それほど自社サイトにアクセスがない」といった理由から、解析ツールの必要性を感じていない企業も52.1%と、いまだ約半数に上る。
アクセス解析ツールを導入済みの企業では、ツールへの満足度も非常に高く、全体の88.9%が「とても満足」「おおむね満足」と回答する。
一方で、導入済みの企業にアクセス解析ツールを利用するに当たっての課題を聞いたところ、「得られたデータを活用できていない」(45.6%)、「費用対効果の証明」(42.6%)、「マーケティング戦略立案につながっていない」(35.3%)、「ツールを活用できる人材がいない」(30.9%)と続いた(図1-2)。
「データは得られているが、活用方法、体制に課題がある」といったフリーコメントも幾つか寄せられており、それが示す通り得られたデータをどのように活用し、次のマーケティング戦略につなげていくかが問われることになりそうだ。
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