キーマンズネット会員358人を対象に無線LANの導入状況を調査した。「無線LANを導入した目的」「導入した際に重視したポイント」などが明らかになった。
キーマンズネットでは、2016年2月25日〜3月8日にかけて「無線LANの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数358件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門で主に導入・検討や運用に関わる立場が全体の45.0%、一般部門で主にユーザーとして利用する立場が55.0%という構成比だった。
前編では、「無線LANの導入状況」と「満足度」「無線LANを導入した目的」「導入した際に重視したポイント」などを尋ねた。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値は丸め誤差により一致しない場合があるが、事前にご了承いただきたい。
最初に「無線LANの導入状況」について聞いたところ、全体では「導入済み」が65.3%、「検討中」が15.7%、「必要性を感じない(導入予定なし)」が19.0%だった(図1)。企業規模(従業員数)別に見ると、1001人以上の大企業で導入率は72.3%と高い一方、100人以下の中小企業では55.3%と大企業に比べて低く、「必要性を感じない(導入予定なし)」の割合は29.4%と約3割を占めている。
次に、「導入済みの無線LAN製品に満足しているかどうか」を聞いたところ、全体では「とても満足している」が16.7%、「まあ満足している」が57.3%、「やや不満がある」が22.9%、「とても不満がある」が3.1%で、まとめると「満足」が74.0%、「不満」が26.0%だった。
業種別に見ると、IT製品関連企業で「とても不満がある」と回答した割合が8.8%と他業種に比べ多かった。インターネットを介したサービス利用やサービス提供の機会が多いIT製品関連業では、回線速度や安定性などがビジネスに影響を与えるため、無線LAN環境に敏感なことが関係しているかもしれない。
また、「とても不満がある」という回答者のフリーコメントを拾ってみると、「接続が不安定」「通信速度が遅い」以外に「同時接続数に不満」「経営者に投資を渋られ家庭用の機器を無理やり組み合わせて使っているため、性能、セキュリティの不安もさることながら管理も面倒」といった意見が見られた。
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