システムの適用は島田工場の出荷部門、目標は「ドライバーの拘束時間の35%削減」と設定。目的はシンプルだったため、要件定義を詳細に行うこともなく、コーディングフェーズに突入、プロトタイプを迅速に作成したという。その基本的な運用イメージは次のようだ。
(1)トラックが待機場に到着した時点で、入場証番号、行き先、車体ナンバー、ドライバーの携帯電話番号などを登録し、それら情報とひもづけたビーコンタグを入場証とともにドライバーに渡す。
(2)ビーコンタグ入りの入場証はトラックのフロントガラス内部に置かれる。トラックが移動すると、待機所や工場のゲートでその情報を取得、現在位置を工場内の端末で知ることができる。
(3)次に工場に到着するトラックの行き先に合わせ、工場側であらかじめ出荷準備を行い、システム上の「呼び出しボタン」を利用して、積み込み準備ができたトラックを呼び寄せる(メールまたは電話)。
(4)積み込みが完了したら、入場証とビーコンタグを返却し、トラックは目的地へと向かう。
工場から10キロ離れた地点の待機場にトラックが着いた時点、出た時点、工場近くの待機場に着いた時点、出た時点、工場の出荷場に着いた時点と、現在は3つのポイントでトラックの出入りがモニタリングできるようになっている。
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