ショッピングセンターやスタジアムなどで、群衆の中から特定の登録人物をリアルタイムに発見する技術も進化している。イギリスでは監視リストに登録された容疑者、要注意人物、行方不明者写真(約50万枚)と、警察車両に搭載したカメラ映像とを照合して高速な人物発見、特定ができるシステムを運用している。
またスポーツイベントなどでも多数の人の中から登録された人物を特定するシステムが使われている。アルゼンチンのティグレ市では街中の監視に利用されており、車両盗難が80%減少するという効果を上げている。
多数の人物が映る画像や動画の中から特定人物をリアルタイムに発見するには優れた処理性能が必要だが、現在では顔認証処理を高速化する専用のハードウェアアクセラレータがリリースされている。従来はサーバのCPUが担当していた顔検出処理を専用ハードウェアにオフロードすることで、CPUに比べて最大20倍の顔検出高速化を実現。これによって、非常に高い処理性能が求められる4K動画においてもリアルタイム顔認証が低コストで実現可能となった。
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