端末カメラから利用者の状況を常時(一定間隔で)モニターし、カメラに視線を向けるとログインが実行され、離席すると自動的に画面ロックされ、戻ってカメラを見ればロックが解除されるといった使い方も可能だ(図3)。
本人の写真や動画でなりすまそうとしても、顔の動きを検知してログインを防止できる。また認証成功、失敗時の顔画像をログ保存できるので、不正使用しようとした人物を特定することも可能だ。これは不正抑制効果が高いだろう。
顔認証技術の発展により可能になったのが、遠距離からの視線推定だ。人の目がどちらを向いているのかの判別は、これまで赤外線の角膜反射などを用いていたため、特殊装置が必要で、個人用キャリブレーションも入り、近距離からの視線検知を行うしかなかった。発展した画像認識技術を用いれば、10メートル離れたカメラで撮影した映像でも人の視線方向を推定できる。
NECによると、映像に映る人物が多数でも、1人当たり1ミリ秒以下での視線推定が可能だという。セキュリティ面では、監視カメラを注視する人や周囲を見回している人など、不審行動者を発見できる利点がある。
連続した映像から異常状態を検出する映像解析ソリューションも、セキュリティセーフティ目的には重要だ。人が常時監視していなくても、図5のような異常行動や事象が検知でき、アラートを上げられるようになっている。顔認証との組み合わせも場合によっては効果的かもしれない。
主な使用例
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