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ビジネスチャット3製品を比較、話題のSlackも紹介(3/4 ページ)

» 2018年04月02日 10時00分 公開
[土肥正弘ドキュメント工房]

代表的なビジネスチャットツールの性格と特徴

 チャットツールは世界に数百製品あるといわれている。「Skype for Business」や「Googleハングアウト」なども業務に使われているが、ここでは2017年に日本語対応して話題を呼んでいる世界的なチャットツール「Slack(スラック)」、日本やアジアでも普及拡大中の「ChatWork(チャットワーク)」、LINEの操作性を踏襲した「LINE WORKS(ラインワークス)」について簡単に説明する。

Slackとは

 Slackはプログラマー御用達のチャットツールといわれてきた。その大きな理由は、ソフトウェア開発やシステム運用管理で利用するツール類と簡単に連携できる点にあるだろう。特に、コマンド操作に慣れたエンジニアであればレクチャなしでも使いこなせる上、使いやすいように自分でさまざまなツールを連携できる。

 例えば、共同コーディングを行うのに都合がよい「GitHub」サービスとも連携できる。「自分がメインで参加しているプロジェクトでソースコードが改変(追加、修正など)されたらSlackに通知が来る」と設定しておけば、通知が来たときだけ確認できる。コードのダウンロードや保存もSlackの画面を起点に操作できる。この他にも、コマンドラインからの操作も可能であり、ITリテラシーが高い人向けの特徴が備わっている。

図3 Slackの画面例 図3 Slackの画面例(左)新聞のニュース配信アプリと連携して定時にニュースを配信した例(PC)(右)同様にWebニュースアプリと連携してニュースを配信した例(スマホ)(出典:Slack)
図4 GitHubアプリ 図4 GitHubアプリをインストールしてコマンドを参照する(出典:Slack)

 Slack単体での機能を他と比較するとやや項目が少なく見えることがあるが、連携するアプリを最も大量に備えているのがSlackであり、それを含めると「とてつもなく多機能」な製品ということになる。

Slackのアプリディレクトリ 図5 Slackのアプリディレクトリ。画面から選んでSlackに簡単にアプリをインストールできる(出典:Slack)

 ただし一般的な日本のオフィスワーカーにとって使い勝手がよいかといえば、少々疑問符がつく。チャット機能やファイル添付機能は単純なので問題はなさそうだが、それ以上の機能を使うには、まずツール機能を理解する必要があり、初心者や年配社員にはハードルが高いだろう。

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