2017年の国内レーザープリンタの出荷台数は71万2000台だった。成熟した市場でシェアを伸ばすために必要な施策とは。
IDC Japanの調べによれば、2017年の国内レーザープリンタの出荷台数は、前年比0.6%減の71万2000台となった。そのうち、カラー機が同比1.1%減の20万6000台、モノクロ機が同比0.3%減の50万6000台だった。
一方、プリンタ機能に加えて複写やスキャナーなどの機能を備えたMFP(複合機)を加えた、レーザー機全体の出荷台数は、同比2.0%減の140万9000台だった。プリンタからMFPへの移行や高速機へ集約化する流れの影響から、プリンタの減少傾向は今後も緩やかに継続するとみられる。
レーザー機全体のベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが25.9%、2位が21.9%、3位は13.9%、4位が8.1%、5位が5.7%となっていて、上位3社で60%以上のシェアを維持する。
国内レーザー市場は既に成熟し、置き換えが中心となった。コスト削減や集約化など減少要因が強い中で出荷台数を維持するためには、ドキュメントセキュリティやクラウド連携などの新たな価値を訴求するソリューションを販売するとともに、確実に置き換えへ結び付ける必要がある。
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