働き方改革のために導入したノートPCの6割は、とくに移動させる必要がなかったという調査結果が明らかになった。デルが提案する新しい法人PCラインアップとは。
デルは2018年6月26日、法人向けデスクトップPC「OptiPlexシリーズ」の新製品7モデルの販売を開始するとともに、ビジネス向けディスプレイ「Pシリーズ」の新製品を発表した。それに伴って都内で発表会が開催された。まずはその模様からレポートしよう。
新製品発表会ではまず同社の執行役員 クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部長の田中 源太郎氏が登壇。
田中氏は、IDCのグローバルでの市場調査を基に「2017年のディスプレイ出荷台数、ンクライアント出荷台数、ワークステーション出荷台数で世界一を達成」したこと、「全世界PC出荷台数21四半期連続シェア増」を達成したことを示した。国内市場においても「出荷台数、シェアともに拡大している」という。
この日は、同社のビジネス向けデスクトップPC「OptiPlexシリーズ」が25周年を迎えたことも発表。1993年の発売からの累計販売台数は2億3500万台を超える。
国内においても、2017年の会計年度中(2017年2月〜2018年1月)に1万3600法人から38万9000台の販売実績を達成したという。
続いて、同社クライアント・ソリューションズ統括本部 クライアント製品本部 フィールドマーケティングマネージャーの飯塚祐一氏が登壇。新「OptiPlexシリーズ」について解説していった。いわく、ポイントは「最新テクノロジー」「高い信頼性とデザイン」「エコシステム」だ。
1つ目のポイントである「最新テクノロジー」では、Intelの第8世代Core iシリーズをCPUに採用、さらにNVIDIA製のGPUを搭載するモデルを追加する。「ビジネス向けPCではあまりグラフィックス機能が注目されることはないが、仕事のジャンル(利用アプリケーションや業務)によってはGPUパワーが重視されることも多い。こうしたニーズに対応できるラインアップになっている」(飯塚氏)
さらにIntelの高速メモリ技術「Optane」に対応しているため、HDDであってもメモリを活用することで高速なディスクアクセスが可能になる。 ローカルにデータを置かない運用がトレンドではあるが、実際には「デスクトップPCのユーザーはクラウドに依存しないでローカルHDDにデータを保存する傾向にある」(飯塚氏)とのことで、ファットな端末であっても、パフォーマンスが低下しない工夫が施されているようだ。
液晶一体型のオールインワン(AIO)モデルに搭載される内蔵カメラにも一工夫が施される。AIOモデル搭載のカメラをポップアップ式に設計することで、使用しないときには本体に収納することができる。 「セキュリティを重視する企業ではカメラにテープで目隠しするようなこともあるが、ビデオ会議などで利用する場合には不便。そういったケースに配慮した新機能」(飯塚氏)
第2のポイント「高い信頼性とデザイン」については、「MTBF(平均故障間隔)」による故障率の明示や、「MIL-STD 810G(米軍調達基準)」による耐久性の表記で製品の信頼性を明確にしていることが挙げられる。
AIOモデルにはスリムラインベゼルが採用され、ビジネス向けモデルながら高いデザイン性が与えられている。また「アーティキュレーティングスタンド」がさらに進化し、ディスプレイ部により自在な角度をつけられる仕様となっている。
第3のポイント「エコシステム」については、AIOモデルに27インチの大型ディスプレイを採用した製品や、スタンド部分にDVD±RWドライブを内蔵した製品が追加されたことを挙げた。
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