噂のIT都市伝説
「脳をネットワークでつないじゃう技術が“爆誕”」というウワサは本当? 読者に聞いてみた
「人間の脳同士をネットワークで接続して直接意思の疎通ができるようにするブレインマシンインタフェース技術がついに実用化した」という、ウソかホントか分からないネタが聞こえてきた。読者の役3割が本当と回答したこのウワサの真相は?
キーマンズネット読者の意見は?
このアンケートへのキーマンズネット読者の回答を見てみよう。
本当
- 脳をつないだコミュニケーションでも、人間同士の誤解はなくならないんだろうなぁ。(30代・男性)
- 「脳のどこかにあるのに思い出せないこと」が出てくるといいな。もちろん他人には知られたくないですがけれど。(40代・男性)
- 怒りの脳波とか飛んで来たら危険そうだけど。(30代・女性)
- 頭で思ったことを、そのまま文字に起こしてくれる機能は欲しいけど、それを使おうとしたら純粋な心を持っていないと、すごい脳内をさらけ出されそう…。(30代・女性)
ウソ
- まだ無理だと思うけど実現してほしい。まさにアニメの世界って感じでどんな世界になるかワクワクする。(20代・男性)
- 人間の脳は、感情もつかさどるので絶対無理だと思う。(50代・男性)
- 脳の情報を伝達する仕組みが具体的に判明していない現状では無理。仮にできたとして、伝わらなくても良いことまで伝わり、もめ事のタネになりそうだから使いたくないかも。(50代・男性)
大したことは伝わらないよ
- 脳波を使うおもちゃが一時期話題になったが大したことはできなかったはず。(50代・男性)
- 妄想してしまった内容と、伝えたいものとして考えた内容の区別の制御が大変だよね。視覚的に見えている内容ぐらいなら、疎通できるかも。(50代・男性)
音声か文字情報なしではムリ
- ムリでしょう。(30代・女性)
- 身体が不自由な方向けに実用化されるといいですね。(40代・男性)
- 思考を他人と共有したくない
- ええっ! あれもこれもばれちゃうんですか? 絶対反対!(50代・女性)
- 脳内には墓場まで持って行かねばならない物が……。(50代・男性)
2018年9月23日、コーネル大学が運営する論文投稿サイト「arXiv」において、ワシントン大学とカーネギーメロン大学の共同研究チームが「BrainNet」なる新技術を発表した。
その論文によると、人間の脳をデバイスで経由して接続し、それぞれが意思疎通できるようにする技術だというではないか。
しかし「意思疎通」とはいえ、ナンでもカンでも情報が「筒抜け」になるわけではない。人間の脳には視認する光の点滅周期(周波数)と脳波を同期させるという特徴があるのだという。また、人間の脳は後頭葉に「経頭蓋磁気刺激法(TMS)」によって磁気刺激を受けると、「眼閃(がんせん)」という目を閉じていても光が見える現象が生じる。
つまり、BrainNetは被験者の脳波を脳波計(EEG)で計測し、もう1人の被験者にTMSで刺激を与えることで情報を伝達する仕掛けになっているようだ。現時点では、受信側の被験者は「眼閃」が見えるか見えないかという2つの異なる情報、要は1ビットの情報を受け取るのみということだ。
研究チームは3人の被験者にこの「BrainNet」を装着させ、インターネット経由で接続した。そして被験者にあの「テトリス」に似たゲームの画面を見せて考察させたのだという。画面内ではいくつかの正方形で構成されたブロックが落ちてくるので、2人の被験者は画面下の1ラインを消すためにそれを「180度回転させる」か「回転させない」かを考えてその思考を「送信」する。もう1人の被験者は「受信」役で、画面下の1ラインは見えない。
送信役の被験者2人には、15Hzと17HzのLED光源が用意された。2人はそれぞれ、ラインを消すためにブロックを回転させる場合は15Hz、回転させずそのまま落とすときには17Hzの光源をじっと見つめる。すると脳波がそれぞれに同期するので、計測した脳波が15Hzの場合だけ受信役の被験者に電磁刺激を送る。受信役は眼閃が見えたら「これは回転させるんだ!」と判断するわけだ。
送信役は2人いるので、受信役の被験者は2人から送られてきた2つの情報を総合的に判断して回答できる。研究チームが3人×5グループの実験を行ったところ、正答率は81.25%だったという。研究チームによれば、いずれ1ビット以上の情報をやりとりすることが可能だというが、まだまだ先は長そうだ。言語情報ナシで思考を伝え合う日が来るのは果たしていつになることか。
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