IDC Japanが「国内WANサービス市場シェア」を発表した。大手5社が市場シェアの8割が占める中、その競争は激化しているという。2018年に首位を取ったサービスベンダーはどこか。
IDC Japanによると、2018年の法人向け国内WANサービス市場は、市場規模5954億円(前年比成長率6.6%)となった。クラウドサービスへの新たな接続需要の急増などによって市場が拡大した。
国内WANサービス市場は、大手5社が市場の8割以上のシェアを握る寡占市場で、WANサービスのコモディティ化などにより通信事業者間の競争はますます激化している。シェア1位の企業は、先進技術への積極的な取り組みやグローバルビジネスの積極展開、WANサービスとマネージドサービス、セキュリティサービスなどのワンストップ提供などによる差別化を図ることで市場シェアのトップを維持している。
IDC Japanは、「今後の企業WANはクラウドの利用拡大やデジタル変革への取り組みによって複雑化し、ニーズが多様化していく」と予測する。また、SDN(Software-Defined Network)などのネットワーク仮想化技術や5Gが「企業WANに新しいアーキテクチャをもたらす」とも考えている。
通信事業者別市場占有率(売上額ベース)を見ると、1位は28.7%と国内WANサービス市場において最大シェアを持つ。次いで、2位は18.0%、3位は14.9%、4位は12.2%、5位は10.4%と続いた。
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