「IT導入補助金制度」は、予算の課題によって業務のデジタル化に踏み出せない中小企業や小規模事業者事業者の支援を目的として、経済産業省が開始した制度だ。補助金の交付によって、各事業者の課題やニーズに合ったITツールの導入と活用を促進することを狙いとする。
補助金の交付を受けた企業は何に困り、その後補助金をどのように使ったのか。本稿では、ミロク情報サービスの佐藤 航氏の解説を基に、「会計」「販売管理」「ペーパーレス」「ECサイト」の4領域での事例を紹介する。
本稿は、オンラインセミナー「中小企業支援策・補助金活用セミナー 〜コロナ禍の影響を乗り越え、事業価値の向上を実現する支援策の活用〜」(共催:ミロク情報サービス、埼玉りそな銀行)における佐藤 航氏(ミロク情報サービス ソリューション関東信越支社)の講演内容を基に編集部で再構成した。
飲食業のA社(店舗数20)では経理担当者が請求書や領収書、各店舗から「Microsoft Excel」のファイルで提出される日報データを仕分け処理をした上で会計システムに手作業で入力していた。日報データには売り上げや経費など仕訳処理に関わる項目とそうでない項目が混在しているため、入力ミスが発生しないように複数人でのチェック体制を敷いていた。
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