ある企業の最高技術責任者は「セキュリティはゼロトラストを、人間関係は信頼の獲得を目指せ」と言う。人は、お金よりも信頼を稼ぐ方が幸せになれるのだろうか。
従業員は、誰かに信頼されていると感じると、よりエネルギッシュで生産的になり、幸福感を得られることが調査によって分かった。
セキュリティプラットフォームプロバイダーのCerbyが2023年1月11日に発表したレポート「State of Employee Trust Report」によると、従業員と管理職の47%が「職場での信頼関係を高めるためなら、給与の20%を放棄してもいい」と考えていることが分かった。また、81%の従業員が「職場で信頼されていると感じると幸福感を得られ生産的になる」と回答した。
レポートで、Cerbyのマシュー・チオディ氏(最高技術責任者)は次のように記す。
「このレポートを見ると『データや資産、アプリケーション、サービスについては、ゼロトラストを目指せ』ということを思い出す。だが、従業員に関しては、高い信頼性の獲得を目指すべきだ」
回答者の20%は「雇用主は自信を公平に扱っていると信じている」と答え、23%は「組織は自分を信頼していると信じている」と答えた。また、この結果とは別に、従業員が重視していることとして「柔軟性」とした回答者は48%、「自律性」は42%、「仕事に使うアプリケーションを選択できること」は39%となった。
レポートでは、仕事への満足度や幸福度、ストレスレベルを向上させるために雇用主が力を注ぐべきこととして「エンゲージメント」と「エンパワーメント」が挙げられた。また、回答者の84%が「エンゲージメントと、他者との協働が重要だ」と答え、81%が「自身の仕事について、決定する権限が与えられていることが重要だ」と回答した。
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