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IT部門が仕事を奪われてまでもAIを導入したい理由

AIに関するある調査で、IT管理者の5人に4人近くが「AIの導入は組織にポジティブな効果をもたらす」と回答した。IT部門がAI導入に積極的な理由とは。

» 2024年03月27日 07時00分 公開
[Roberto TorresCIO Dive]
CIO Dive

 2024年2月14日(現地時間)に発表されたソフトウェア企業のレポートによると、IT管理者の5人に4人近くが「AI(人工知能)の導入は組織にポジティブな効果をもたらす」と回答している。同企業は2023年11月に、中小企業のIT意思決定者1213人を対象に調査を実施した。

AIに対するIT部門の期待と懸念

 IT管理者のうち、このテクノロジーの効果をネガティブなものと考えているのはわずか6%である。一方で、半数近くが「AIが自分の仕事に与える影響を懸念している」と答えた。

 若い技術者ほど、AIがキャリアに及ぼす潜在的な影響を懸念している。34歳以下のIT管理者は、45歳以上の従業員よりもAIの時代におけるキャリアに不安を抱いている。

 Goldman Sachsによると(注1)、企業がAIを導入することで、最大で3分の2の職種がある程度の影響を受ける可能性があるという。Indeedによると(注2)、現在、AIによる影響を大きく受ける職種は5つに1つだ。

 AIは、反復的で単純なタスクの自動化で活用される傾向がある。IT領域ではヘルプデスクが最も影響を受ける可能性が高い(注3)が、これらの従業員は代替されるのではなく、より価値の高いタスクに移行できる。

 他の種類の作業において、AIが完全に人間の代わりになることはないが、その主な理由として、システム導入の初期費用が挙げられる。MITによると(注4)、品質検査や医療画像の分析など、人間の視覚に頼る作業はAIに比べて費用対効果が高いという。

 また、生成AIはクエリに対して不正確な回答をする可能性もあり、実装で混乱を生じる可能性もある。偏見とプライバシーの問題は(注5)、さらなる障壁として存在している。

 JumpCloudによると、技術の成熟を受けて、企業はすでに採用の準備を進めている。レポートによると、ほとんどの企業で採用計画や方針が進行中、または計画段階にあるという。

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