anyは2024年6月10日、「ナレッジマネジメント白書 2024」を発行した。業績が向上している企業は、「あること」を積極的に実施していると分かった。
anyは2024年6月10日、「ナレッジマネジメント白書 2024」を発行した。同白書は、従業員数300人以上の企業に勤務している人を対象に実施したナレッジマネジメントの認知度と企業の取り組み状況などに関する調査の結果をまとめたものだ。この調査を基に、業績が向上している企業は、「あること」を積極的に実施していると分かった。
今回の調査では、業績が向上している企業は、AI活用とナレッジマネジメントへの取り組みを積極的に進めていることが分かった。
今回の調査で、何らかの形でナレッジマネジメントに取り組んでいると回答した人の割合は51.0%だった(図1)。2023年調査の46.2%から増加し、過半数を占めた。
ナレッジマネジメントの実施状況を見ると、「全社的な取り組みを実施している」との回答は2023年調査から20ポイント減の16.6%となったものの、業績が「大幅に増加している」企業で、他の企業に比べて全社でナレッジマネジメントに取り組んでいるとした割合は高まっている(図2)。
AIを業務に活用している企業の割合は33.9%で、そのうち、全社的に活用している企業が全体の7.9%、部分的に活用している企業が同26.0%だった。業績との相関を見ると、「部分的に活用している」と「全社的に活用している」との間には大きな開きがあった。この点からanyでは、AI活用と業績の関係性は、特に「全社的活用」で強く表れると分析している(図3)。
ナレッジマネジメントとは、個人が持つ知識や経験、ノウハウなどを企業全体で共有することにより、生産性の向上や新たな価値の創出につなげる取り組み。従来のナレッジマネジメントでは、SaaSを活用した場合でも情報の蓄積や整理、共有、発信を全て人手で行う必要があり、情報の整理分類に工数がかかるなどの課題があった。anyによると、今では生成AIを活用することで、こうした問題を解決可能だという。
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