データ活用とBIツールの利用状況(2025年)後編

「BIで期待通り以上の成果出た」 24年調査から驚異の20ポイント増 いったい何があったのか

キーマンズネットの調査「データ活用の現状とBIツールの利用状況に関するアンケート」により、BIツールの導入状況は2024年に比べて堅調に増加していることが分かった。中でも「期待通りの成果」「期待以上の成果」が出たとする回答が急増した。

 前編では全体の47.8%と約半数がデータ活用に取り組んでおり、取り組みを検討、予定している割合も3割を超えるなど全体的にデータ活用に積極的な企業が多い現状を紹介した。

 後編では「データ活用の現状とBIツールの利用状況に関するアンケート(実施期間:2025年7月31日~8月18日、回答件数:178件)」の調査結果を基に、データ分析の専門ツールであるBIツールの利用実態を取り上げる。

BIツール導入率が1年で7.8ポイント増

 BIツールの導入状況は「導入している」(43.3%)が「今は利用しておらず、今後も利用する予定はない」(36.0%)を上回った(図1)。また「今は利用していないが、導入を検討中」(14.6%)や「今は利用していないが、導入予定」(4.5%)といった導入予定という回答も全体の2割近くあり、ツール導入に積極的な企業が増加傾向にあることが分かった(図1)。

photo 図1:BIツールの導入状況(全数178件)

 ただし従業員規模別で見ると、501人を超える中堅大企業帯で過半数が導入している一方で、100人以下の中小企業では2.2%と大差が生じている。101~500人規模の中堅・中小企業帯で「導入している」と「今は利用しておらず、今後も利用する予定はない」が38.2%と二分していることから、ちょうどこの企業規模から専用ツールのニーズが発生してくるものとみられる。

 2024年8月に実施した前回調査と比較したところ、導入率は全体で7.8ポイント増加。代わりに「導入を検討中」と「導入予定」の合計値が5.8ポイント減少、「今後も利用する予定はない」は1.3ポイントの減少にとどまっていることから、前回導入を検討、予定していた層が導入に至ったと想定される。

前年9.2ポイント増の「Power BI」がシェアトップも、導入予定では“顔ぶれ”に変化

 導入しているBIについては「Power BI」(61.0%)が最多で、次いで「Qlick Sense」(16.9%)、「MotionBoard」(14.3%)となった(図2-1)。前回調査からは「Power BI」が9.2ポイント、「Motion Board」と「Qlik Sense」が4.3ポイントとそれぞれ増加しており、増加率でもPower BIが後進に大きな差をつけている。

photo 図2-1:導入しているBIツール

 現在導入を予定している、または検討しているBIツールについても「Power BI」(52.9%)が過半数で最多となったが、次点では「MotionBoard」(11.7%)や「Domo」(8.8%)が続き、現在の導入ランキングとは違うツールも支持されている。Power BIの利用企業が多い背景には、国内での「Microsoft 365」の利用企業の多さも関係しているだろう。

「期待通りの成果を上げている」前年比23.2ポイント増……背景に何が?

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