生成AIとは、AI(人工知能)の中でも「『予測』や『提案』『決定』にとどまらず、画像、文章などを生成する」(総務省、経済産業省)機能を持ったものを指す(総務省、経済産業省の『AI事業者ガイドライン』より)。
中でもテキストの入出力に特化した大規模言語モデル(LLM)は汎用性が高く、複雑なAIシステムを構築する際の中核に据えられることも多い。ユーザーはLLMに「プロンプト」と呼ばれる指示を入力し、生成AIから成果物を引き出す。
時代の流れに合わせて生成AI関連のサービスの導入を検討している企業も多いだろう。焦って導入を進めるのではなく、以下のポイントに沿って、自社の要件に合った製品を導入することが重要だ(注)。
注:その生成AI、本当に必要ですか? 冷静な製品選定に必要な4つの観点(ITmedia エンタープライズ)
そもそも、事業の役に立たないのであれば生成AIサービスを導入する必要はない。導入の目的を明確にした上で製品を選定するべきだ。また、後述するように生成AIの利用にはさまざまなリスクが伴う。倫理的に信頼できる製品やベンダーを選ぶことも重要なポイントになるだろう。
主な生成AI関連のサービスの特徴は以下の通りだ(利用料金やサービス名は2024年7月現在のもの)。
製品名 | ベンダー名 | 特徴 |
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ChatGPT | OpenAI | OpenAIが開発した生成AIサービス。無料版、月額20ドルの個人向け有料プランに加えて、チーム、企業向けプランも提供している。Webアプリやスマートフォンアプリとしての提供の他、組み込み用のAPIもある |
Claude | Anthoropic | OpenAIの元従業員が中心となって立ち上げたAnthoropicが開発した生成AIサービス。有料プランは月額20ドル。ChatGPTと同様、APIも提供している |
Gemini | Googleが開発した生成AIサービスの総称。対話型AIに加えて、Google WorkspaceやGoogle Cloudにおける生成AI機能にも同名称が用いられる。料金体系はそれぞれのサービスによって異なる。個人向けの対話型AIは月額2900円で利用可能 | |
製品名 | ベンダー名 | 特徴 |
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Azure OpenAI Service | Microsoft | OpenAIのLLMを「Microsoft Azure」(以下、Azure)で利用できるサービス。Azureのセキュリティ機能を利用しながらOpenAIのAPIを使用できる |
Vertex AI | Googleが提供するAIアプリケーション開発プラットフォーム。Googleが開発したLLMに加えて、AnthoropicやMetaなどのモデルも利用できる | |
Amazon Bedrock | Amazon Web Services(AWS) | AWSが提供するAIアプリケーション開発プラットフォーム。AmazonやAnthoropic、Meta、CohereなどのLLMを利用できる |
以下はキーマンズネットで掲載している、生成AIの比較に関する記事だ。生成AIを利用したシステムの導入、運用にぜひ役立ててほしい。
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