フィルタリングの基本機能とは?
フィルタリングには、メールフィルタリングとWebフィルタリングがある。
●メールフィルタリング
あらかじめ設定されたルール(キーワードなど)に従って、送受信するメールのヘッダや本文、添付ファイルをチェックする。セキュリティポリシーにそぐわない不適切なメールが流れた場合にはリアルタイムで管理者に通知したり、添付ファイルの自動削除を行う。また、サイズが大きいメールの送信制限、迷惑メールの自動排除、送信メールの記録、メール送受信の統計情報の収集・表示、あるいは添付ファイルに対して自動的にパスワードロックをかけるといった機能を提供する製品もある。
●Webフィルタリング
ユーザに利用させたくないWebサイトのURLを専用データベースに事前登録、つまり、ブラックリストを利用して、ユーザーからのアクセスを自動的にブロックする仕組みが主に用いられる。この方式は、表示を許可するURLをホワイトリストとして事前登録しておく仕組みと合わせて、「URLフィルタリング」と呼ばれる。このほかに、Webサイトの内容をチェックしてから不適切な情報をブロックする「コンテンツフィルタリング」も用いられている。
フィルタリングの導入メリットとは?
元々は教育現場などでインターネットの有害情報から子供たちを守るために開発されたものだったが、企業や自治体などの組織でも、勤務中の社員におけるインターネット利用に対して適切なフィルタリングを行うことで、情報漏洩の阻止、生産性低下の防止、更には(無駄な大量データ送受信を防ぐことで)ネットワーク帯域の確保にも役立つといったメリットが見込める。