IT導入完全ガイド
「Chromebook」は法人利用で生きるのか?(2/7 ページ)
Chromebookの主なメリット(特長)
Chrome OSの特性により、Chromebookは、OSにMicrosoft「Windows」やApple「OS X」を採用している従来のノートPCとは単純には比較できないデバイスではあるが、あえてそのメリット(製品の特長)とデメリット(製品使用時に中止すべき点)を比べてみると、以下のように整理できる。
トータルコストに貢献
Chrome OSは基本的に全ての操作をWebブラウザ上で実行する。Webブラウザさえ動作すればよいので、ハードウェア的に過剰なスペックを必要としない。ミドルクラス未満のCPU(Intel製CPUならCore MシリーズやCeleronシリーズ、モバイル機器向けのARMプロセッサーなど)しか必要としないし、搭載メモリも2~4GB程度で十分だ。
ファイルやユーザーのデータの保存にはクラウドストレージを利用するので、内蔵ストレージも小容量(16GB程度のSSD)で済む。その結果、ハードウェアを構成する部材が低価格で済むこととなり、製品価格も低くなる傾向にある。
OS自体がフリーで提供されているため世界的には200~300ドル、日本では3万~4万円で購入することが可能となる。ただし、昨今ではOSにWindows 8.1 with Bingを採用するエントリークラスのWindows PCも同程度の低価格帯で販売されている上、実質的な企業での運用には管理ツール「Chrome管理コンソール」が欠かせず(詳細は後述する)、Chromebook1台ごとにライセンス料金が必要となるため、単純に低価格と言い切れるものでもなくなっている。
ただし、他のエントリークラスのPCと比較すると、Chromebookは管理性にも優位性があり、トータルでみると優れているといえるだろう。アプリケーションに関してもWebアプリケーションである「Google Apps」を活用することとなり、Microsoft Officeをはじめとする従来のパッケージソフトと比べれば、ライセンス料金の大幅なコストダウンが見込めるだろう。
動作の軽さ
Chromebookでは各種の操作はWebアプリケーションでこなすこととなる。Webアプリ上の処理は当然サーバサイドに一任されるので、Chromebookでの処理はほとんどなく、前述した高くないスペックのCPUでも動作が十分に軽く、アプリを複数起動することによるメモリ不足なども発生せず、常に快適に使用できる。
起動の早さ
Windowsでは、電源をオンにして起動してからWebブラウザを利用できる状態になるまでさまざまな処理が必要で、数分は必要となる。そのため、ノートPCユーザーは電源を完全にオフにせず、スリープやレジューム(休止)状態にすることも少なくない。Chromebookでは電源がオンになってWebブラウザが起動するまでのプロセスが非常にシンプルで、わずか10秒程度で操作可能な状態になる。もちろん完全に電源オフの状態からだ。Windowsではスリープやレジュームからの復帰はときに失敗することもあるが、そういった心配も少ない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
2
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
3
かんぽ生命が営業報告を50分→10分に AI時代に見直すべき「データ入力」の仕組み
-
4
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
5
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
6
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
7
「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務
-
8
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
9
社員の「セキュリティ訓練」、他社はどの程度やっている? 気になる隣の実施状況
-
10
3億人分の情報漏えい事件から見えた、金銭では済まない代償とは
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー