IT導入完全ガイド
データ消去を徹底比較、SSDのデータ消去には要注意(2/4 ページ)
データ消去、3つの手法とメリット/デメリット
ここで、データ消去の具体的な方法について見ていこう。データ消去には、大きく分けて3つの方法がある。「上書きデータ消去」「物理破壊」「磁気消去」だ。それぞれの特徴を見てみよう。
データ消去の基本「上書きデータ消去」
専用のソフトウェアを用いて、記録媒体に書かれた情報の上からOOやFFなど異なるパターンの情報を上書きすることで、元の情報を読み出せなくする方法。この方法の最大のメリットは、データ消去済みのPCがリユース品として活用できることだ。資源を有効に活用する意味でも上書きによるデータ消去は有効なソリューションとなる。
逆にデメリットに挙げられるのが、データの上書きに時間がかかってしまうこと。例えば60GBのHDDを上書きするのに、インタフェースの性能なども影響するが、60分程度必要なケースも出てくる。数台のデータ消去であれば問題ないが、全社員分のPCをデータ消去するとなると、かなりの時間を要することになる。最近では1台当たりのHDD容量が最低でも300GBあり、容量が増える傾向はこれからも続くことになる。並列処理するなど時間を短縮する方法はあるものの、他の方式に比べて時間がかかることは意識しておきたい。
なお、上書きデータ消去にはさまざまな団体が推奨する方式が多数存在しているが、主には国防関連の団体がその規定を定めているケースが多い。よく話題になるのが、NSA(米国国家安全保障局)方式やDoD5220.22-M(米国国防総省:表No.4)方式などだ。
ただし、一昔前はHDDに書き込むためのヘッダ性能が悪かったこともあり、データ消去のための書き込みが複数回必要だった。今では性能が向上し1度の書き込みでデータ消去がしっかり行えるようになっており、英国政府準拠方式や米国国立標準技術研究所方式など1度の書き込みでデータ消去が可能なものが推奨されている。
この2つの方式の特徴は、通常外部からはアクセスできないHDDの隠し領域までデータ消去が行えるようになっていることだ。ただし、隠し領域へのアクセスは高度な技術力が必要になる。ツール選びの際には、書き込みを行う回数を意識するよりも、隠し領域への対応がどうなっているのかしっかり確認しておきたい。
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