IT導入完全ガイド
落とし穴を学ぶ、ネットワーク管理4つのポイント(2/2 ページ)
ネットワーク管理において、ありがちな「失敗」を取り上げてみよう。自社のネットワーク管理がこのような状況に陥っていないかチェックしてほしい。
「高いツールを入れているから大丈夫」だと思い込んでいる
一番多いのは、実はネットワーク管理自体が「できていない」というケース。大規模ネットワークの管理者にとってみれば「あり得ない」と思うかもしれないが、取材を通じて「高機能なネットワーク管理ツールを導入しているにもかかわらず、あまりに多機能なため使いこなせず、結果として死活監視のみしかしていない」という声を聞いた。
こうなってしまうと、ITの進化によるネットワーク管理の課題に対処できないし、そうそうネットワーク機器も壊れにくくなっているために死活監視さえおざなりな「やったつもりの管理」になってしまう可能性がある。いざというときにスムーズな対処など期待できないだろう。
「他人におまかせ」しているから大丈夫
管理ツールを導入しており、しっかり監視できている場合も「ノウハウの属人化」状態に陥っていないかを確認すべきだ。特にこの分野では「何も起きていないこと」が重要なので上手く運用できている場合には気付けないことが多い。
万が一の事態に陥った場合になって「これって誰に聞けばいいんだっけ?」と右往左往することもあり得る。取りあえず関係しそうなスタッフを全員招集してというケースは笑い話にもならない。平常時だからこそ、ネットワーク管理のナレッジを整理しておきたい。
SIerのサポート能力が把握できていない
SIerを通じてネットワーク管理ツールを導入するケースも多いだろう。この場合、導入したツールのことをSIer自身がよく理解しているかをチェックする必要がある。例えば、コスト削減を重視した提案にのってオープンソースのネットワーク管理ツールを導入した場合など、SIerのサポート力のチェックが後回しにされてしまうこともあり得る。SIerにサポート能力がしっかりあるかどうか、また自社内にもそのツールを理解しているエンジニアがいるかどうかを含めた選定が必要だ。
無線LAN、アクセスポイント増やせば大丈夫?
「自宅のネットは無線」が当たり前の時代だ。その感覚で「格安のコンシューマ向け無線LANアクセスポイントを大量に導入しよう」とする気持ちは分かるが、これもよくある失敗パターンだ。
ビジネスで利用する無線LANにおいては、確実な管理手法が必要となる。無線LANアクセスポイントを複数置けば安定した通信ができると思い込んでいるケースも多いが、実際は電波干渉、空きチャンネル、利用率の管理などが行える管理ツールが必須だ。
そして無線LAN管理で見落とせないのは「野良アクセスポイント」の存在だ。スマートフォンのテザリング機能を利用し、独自にインターネットに接続することも簡単にできる。しかしオフィス内でそのような野良アクセスポイントを放置していると、情報流出のルートとして利用される可能性もある。このようなアクセスポイントが存在していないかも含めた管理が必要な時代なのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IT導入完全ガイド
注目の技術やITツール。そもそもどういったモノで何に使えるのか、どんなモノを選ぶべきか、課題はあるか、といった情報を基礎から徹底解説します。
この記事の著者
こんなメディアも見られています
キーマンズネットに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
C言語は「危険」と言われても、専門家が「使う価値は十分にある」と言うワケ:900th Lap
-
2
かんぽ生命が営業報告を50分→10分に AI時代に見直すべき「データ入力」の仕組み
-
3
M365 Copilot全庁展開で月2000時間削減 現場がAIを「使いたくなる」習慣化の仕組み
-
4
6TBファイルのサーバ移行、M365ユーザーの八雲町がSharePointでなく「あえてBox」の理由
-
5
Claude Codeに「仕事を丸投げ」して事故らないための基本運用ルール
-
6
損保ジャパン、2万人の「Gemini活用」どう管理? 推進者が語る「リスク回避」の仕組み
-
7
「カスハラ対応」を個人に任せない 取手市がAIで変えた窓口業務
-
8
「Claude」3倍高速化の裏で、Anthropic開発者が「あえてしなかったこと」:899th Lap
-
9
社員の「セキュリティ訓練」、他社はどの程度やっている? 気になる隣の実施状況
-
10
20年物の基幹システム刷新に、マクロミルがあえて「全てを変えない」と決めた理由
キーマンズネット SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
キーマンズネットをフォロー