すご腕アナリスト市場予測
クラウド化が進展中、無線LAN最新動向(5/5 ページ)
ロケーションベースサービスがトレンドに
もう1つの注目したい動きが企業内での「ロケーションベースサービス」の活用だ。これは無線LANのAP利用で得られる位置情報を利用してさまざまなサービスを行うシステムのこと。無線LAN端末は社内のAPと絶えず通信を行うため、端末の近傍にあるAPをコントローラー側で把握できる。APの位置をあらかじめ施設マップ上に登録しておけば、端末位置の把握とトラッキングが可能になる。
端末位置を追跡することで、1つには無線LANの設計や運用改善に役立つ情報が得られる。それはネットワークの最適化に生かせる。しかしもっと重要なのは、これまでできなかったセキュリティ強化や業務効率化のためのサービスが実現可能になることだ。
例えば、重要資産(工場内の機器、オフィス備品など)の位置情報を把握していれば、持ち出しなどの際にすぐに気付くことができる。また、医療関係機関が取り扱う無線LAN搭載医療用機器は部屋やフロアを移動して使用することも多いが、所在場所を常に把握しておけば、緊急時の対応を速やかに行える。
さらに、例えばホテルや博物館などでは、特定のエリアに無線LAN端末が入ったときに、その場所に関連する情報(施設案内や展示品情報など)をプッシュ配信することなどもできる。こうした位置情報とサービスとを組み合わせられるのがロケーションベースサービスの革新的なところだ。これは無線利用サービスの新しいトレンドになっており、これからますます注目を浴びることになるだろう。
以上、今回は無線LANの最新市場動向、技術やサービスのトピックスについて解説した。第3のプラットフォームでのビジネス拡大を目指すなら、ネットワークの迅速性や柔軟性、運用管理の効率化は欠かせない要件となる。クラウド管理型無線LANソリューションやマネージドサービスは、そのための布石となろう。ネットワークの全体最適化の中に適切に位置付けて、導入、リプレース、拡張を行ってほしい。
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