IT導入完全ガイド
Windows 10の到来で再注目、ビジネスで使える最新タブレット18種スペック一覧(2/3 ページ)
Windows 10によって2in1タブレットは新たな地平へ
2in1タブレットの存在意義を高めているのが、Windows 10の存在だ。Windowsはかなり以前のバージョンからタッチ操作に対応してきた。あまり目立ってはいないが、Windows Vista以降、WindowsにはOSの「標準機能」としてタッチ操作が搭載されている。
Windows 8が登場した2012年10月ごろは、それこそ前述したようなピュアタブレットがコンシューマーを中心に大きく支持されている頃合いだった。そのせいもあってか、Windows 8はタブレットを意識したタッチ操作主体のUI設計となったが、従来のPC操作(マウス+キーボード)での使い勝手が良くなく、非タブレットユーザーからの評判は良くなかった。そこで改良版ともいえるWindows 8.1が登場するに至った。
Windows 8に合わせるように登場したのが「Microsoft Surface」だ。2in1タブレットの代表格ともいえるMicrosoft Surfaceは、当初OSに「Windows RT 8」(ARMアーキテクチャ対応Windows 8)を採用した「Surface」(Surface RTとも)と、「Windows 8 Pro」を採用した「Surface Pro」が発売された。
Surface RTはWindows RTを採用したため、アプリなどの制限が多く商業的に成功はしなかった。Surface Proも、スペックが不十分だったり拡張性が低かったり、そしてWindows 8の設計の甘さから大ヒットとはならなかった。
その後、新モデルの投入を重ねたSurfaceシリーズだが、その評価が高まってきたのは、Windows8.1を採用する「Surface Pro3」「Surface3」が登場したころだ。ハードウェアの基本スペックや拡張性をノートPCと同等にすることで、2in1タブレットとしての使い勝手が大きく改良された。
ノートPCの代替としても使えるSurface3/Pro3が人気を博し、また追随するようにSurfaceシリーズ同様のWindows8.1を搭載した2in1タブレットが徐々に登場して市民権を得てきたことで、「タブレットはiPadかAndroid」という風潮が徐々に払拭(ふっしょく)されてきたのである。
そしてWindows10の登場が、2in1タブレットの普及にさらに拍車を掛けている。Windows10のUIは「タブレットモード」と「デスクトップモード」の切り替えが可能となっている。そのため、タッチ操作主体のピュアタブレットで利用しても、タッチ操作のないデスクトップ/ノートPCのいずれで使用しても、違和感がほとんどない。
もちろんどちらか一方のみで使っても構わないのだが、2in1タブレットであればピュアタブレットとノートPCの両方の使い勝手を得られることとなる。また2in1タブレット製品は、ディスプレイサイズが11~13インチ、中には15インチという製品もあり、ノートPCとして使う場合でも、従来使っていたPCと同等の使い勝手を得られる。こういった要素が絡まり合い、タブレット製品の中でも2in1タブレットが台頭してきているのだ。
2in1タブレットの多くはOSがWindowsであることから、業務システムへの対応も容易であるし、業務アプリを継続して利用することも難しくはない。ビジネスに必須ともいえるOfficeアプリの動作も問題ない。さらにWindows10のメジャーアップデートといえる「Anniversary Update」によって「Windows Ink」が搭載され、ペンなどによる手書き文字入力が容易になり、より使い勝手が向上した。今後もしばらくはWindows10を搭載した2in1タブレットが法人向けタブレットの中心を担っていくことだろう。
なお冒頭で紹介したIDC Japanが発表したタブレット市場動向の統計では「デタッチャブルタブレット」のみがカウントされているようで、「コンバーティブルタブレット」はカウント外のようだ。いずれ「2in1タブレット」で統計が実行されれば、異なる結果となる可能性は高いだろう。
コラム:ピュアタブレットの行方は?
2in1タブレットが今後の法人向けタブレットの主力となると断じたが、法人用途でピュアタブレットの存在が無になることはない。特にAndroidタブレットは低価格で独自アプリを開発しやすいということもあり、業務で使う「専用端末」として活用しやすい。また単一機能に絞り店舗などに設置して活用する「キオスク端末」として利用する需要も続く。あくまで「業務PC代替で即戦力となるタブレットは2in1タブレット」ということであり、ピュアタブレットが法人向けに活躍する場はまだまだ多数あるはずだ。
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