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便利な無線LANにつきまとう新たなセキュリティリスク(1/6 ページ)
無線LANを導入する企業が半数を超えた。だが、デバイスの進化が新たなセキュリティリスクを生じさせている。
企業における無線LANの普及が進んでいる。この背景には、クライアント端末がデスクトップPCからノートPCやスマートデバイスへと移行しつつあること、柔軟な働き方ができるワークスタイルを模索する企業が増えたことなどさまざまな要因がある。いずれにせよ社内のアクセス環境として無線LANが有力な選択肢になったことは確かだ。だが、メリットが増えたからといって無線LANが抱えるリスクが消えたわけではない。正しい知識を持ち、適切な管理を行わなければリスクが牙をむく。
導入が進む無線LAN、法人向け機器も安くなっているが……
キーマンズネットが読者会員を対象に実施したアンケート調査「無線LANの導入状況(2016年)/前編」によれば、全体の65.3%が既に無線LANを導入していると回答した。これを従業員別に見てみると、大企業(1001人以上)が72.3%と最も多く、最も少なかった中小企業(100人以下)でも55.3%と半数を超えている。
近年、ノートPCのほとんどが無線LAN接続機能を内蔵し、追加投資が不要になっている。また、法人向けの無線LANアクセスポイントも安価になりつつある。例えば、「性能はいいが、お値段もすこぶるいい」というイメージを持たれていたシスコシステムズは、最新(本稿執筆時点)の無線LAN規格である「802.11ac Wave 2」にも対応する無線LANコントローラー内蔵型アクセスポイントを10万円前後で投入するなど、その価格破壊は衝撃をもたらした。
もはや通信速度や機器の価格面で有線LANと無線LANの差は縮小している。無線LANといえば、干渉など目に見えない電波を扱うが故のデメリットも指摘されているが、それを解消するためのノウハウもたまっている。もともと評価されていたLANケーブルの敷設が不要になるといったメリットもあって、社内のアクセス環境を無線LANにリプレースする企業が多いこともうなずける。
だが、いくらメリットがデメリットを上回ったといっても、無線LANが抱えているリスクが消えたわけではない。適切な管理、設定、そして知識がなければ大きなセキュリティリスクとなる。特に今後発展するであろう「モノのインターネット(IoT)」においても無線LANは重要な通信路の1つに数えられている。ビジネスとしてIoTを進める企業では、より高度なセキュリティ対策を吟味する必要がある。
今回は、あらためて企業の無線LAN管理者や導入選定者が知っておくべき技術や動向、そして脅威を学び、その対策を考えていきたい。
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