金曜Black★ピット
仮想通貨で新たな犯罪、ナナメ上の犯行が大胆すぎる:457th Lap
ビットコインを筆頭に、さまざまな仮想通貨が世を賑わせている。その価値は短期間で高騰し、もはや通貨というよりは投機の対象になってしまっている。「そもそも、存在意義って何だっけ?」と、よく分からない状況だ。
仮想通貨自体のセキュリティが弱いわけではない。仮想通貨を取り扱い、保管する取引所の脇の甘さが狙い目なのだ。最近、新たな「狙い目」が見つかってしまった。それは一体?
AP通信によれば、アイスランドのデータセンターからビットコインやその他の仮想通貨を「採掘(マイニング)」するためのコンピュータが盗まれた。その台数たるや、何と合計600台。
ご存じのように、多くの仮想通貨は「採掘(マイニング)」することで報酬として仮想通貨を得られる。採掘やブロックチェーンといった仮想通貨の仕組みについては割愛するが、とにかく採掘を高速にこなせればこなすほど、多くの仮想通貨をゲットできる。
ただし、個人のPC程度の計算スペックでは採掘の難易度が高い。そのため、多額の資金をつぎ込んで採掘専用のコンピュータを大量にそろえる「マイニング業者」も存在する。今回被害にあったAdvania Data Centersもマイニング業者だった。
アイスランドは、マイニング業者にとって魅力的な立地の1つだ。同国は全電力の80%を水力発電でまかなっていて電気料金が非常に安い。また気温が低いため、採掘コンピュータの冷却にも適している。今では、国民34万人の使用量を上回るほどの電力が仮想通貨の採掘に使われ、電力不足が懸念される状況にもなっているのだ。
さて、今回600台ものコンピュータを盗んだのは「Big Bitcoin Heist」と名乗る窃盗団だ。彼らは2017年12月に3カ所のデータセンターから採掘コンピュータを盗んだ。2018年1月に4回目の盗みを働いた時に、警戒していた警察に追跡され、11人が逮捕された。
まだ見つかっていない600台のコンピュータは、合計200万ドル(約2億1300万円)ほどの価値がある。既に国外に持ち出されたとされているが、そのコンピュータ群で採掘したらいくらの利益を得られるのだろうか。
アイスランド警察の見立てでは、「この事件は単なる窃盗事件ではなく、高度に組織化された組織である」という。取引所をハッキングして仮想通貨そのものを盗むより、仮想通貨を生み出すコンピュータを盗んでそれを活用するというのは、犯罪集団にとっては非常に効率的なのだろう。
今回の事件では、大量に電力を消費する建物が「マイニング施設だろう」と推測され、窃盗団に狙われたのではないかといわれている。人口の少ないアイスランドだからこその展開ともいえるが、仮想通貨を巡る犯罪には今後も注意が必要そうだ。
上司X: 仮想通貨を巡る犯罪にまた新たな1ページが、という話だよ。
ブラックピット: まさかのマイニングコンピュータを盗むなんて。これは想像のナナメ上ですね。
上司X: 確かに「まさか」の発想だよな。
ブラックピット: リアルマネーに例えれば、「造幣局に侵入して原盤と印刷機を盗んだ」みたいな話ですよね?
上司X: うーん、ちょっと違う気もする。リアルマネーだと特殊な紙やインクも必要だろう。
ブラックピット: 小さいことは気にしないでくださいよ。仮想通貨だからこそ成立した犯罪ってことですよ。
上司X: 最初からそう言っているハズだが?
ブラックピット: ハッキングをするより効率はいいかもしれませんね。金の卵を産むニワトリを盗んで繁殖させた、みたいな感じじゃないですか?
上司X: ムリに例えなくてもいいんだよ。ともかく、異常といえるほど高騰する仮想通貨だから、犯罪集団も群がってくるのは自明の理ってものだ。やっぱりマジメに働いていこうと思うよ。
ブラックピット(本名非公開)
年齢:36歳(独身)
所属:某企業SE(入社6年目)
昔レーサーに憧れ、夢見ていたが断念した経歴を持つ(中学生の時にゲームセンターのレーシングゲームで全国1位を取り、なんとなく自分ならイケる気がしてしまった)。愛車は黒のスカイライン。憧れはGTR。車とF1観戦が趣味。笑いはもっぱらシュールなネタが好き。
上司X(本名なぜか非公開)
年齢:46歳
所属:某企業システム部長(かなりのITベテラン)
中学生のときに秋葉原のBit-INN(ビットイン)で見たTK-80に魅せられITの世界に入る。以来ITひと筋。もともと車が趣味だったが、ブラックピットの影響で、つい最近F1にはまる。愛車はGTR(でも中古らしい)。人懐っこく、面倒見が良い性格。
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