マルチクラウド時代のデータ管理に求められる機能とは何か(2/2 ページ)
オンプレミス、クラウド間のワークロード移動を柔軟に
マルチクラウド時代という以上、オンプレミスとクラウドあるいはクラウド間のデータ移動は自由にできなければならない。これを実現する機能が「Veeam Cloud Mobility」だ。オンプレミスまたはクラウドベースのワークロードをAWS、Azure、Azure Stackへと2ステップで移行したり、復元したりできる。
セキュリティとコンプライアンスを考慮したレストアとは
オンプレミスの本番環境とネットワーク構成まで含めて同じ環境を隔離された状態で複製する「Veeam DataLabs」には、セキュリティとコンプライアンスのニーズに対応する機能強化が行われた。「Secure Restore」と「Staged Restore」だ。
バックアップデータは、バックアップ時点では未知だったマルウェアや脆弱(ぜいじゃく)性が残されたまま保管される可能性が高く、そのまま本番環境にレストアするとリスクになる。Secure Restoreは、レストア時にセキュリティスキャン(Windows Defender、ESET、Symantecなどに対応)を実施し、レストアを一時停止したり、本番環境から隔離した状態で復元したりするものだ。
Staged Restoreは、バックアップしたものをそのまま復元する「レストア」の概念から逸脱した機能といえる。開発やテスト目的、あるいは第三者にバックアップデータを提供する際に、個人情報やクレジットカード情報、パスワード情報といった情報が含まれていてはならない。そのためいったんリストアした上で機微情報などを削除する作業が発生する。Staged Restoreは除去作業を自動的に実施して環境を復元するのだ。
障害予兆をつかみダウンタイムを最小化する
バックアップインフラの監視を行う「Veeam ONE」も強化された。「Veeam Intelligent Diagnostics」は、バックアップインフラに発生する障害の予兆を検出し、ヴィームのサポート担当者によるプロアクティブなデバッグログ分析と対処を支援する機能だ。復旧とサポートコールにかかる時間とコストを削減でき、ダウンタイムの最小化が図れる。高橋氏は「ユーザーがサポートに問い合わせる前に、何かしらの解決が図れる場合もある」という。
新たに加わる「Veeam Availability for AWS」とは何か
Veeam Availability for AWSは、新たにVeeam Availability Platformに加わるソリューションだ。ヴィームが2018年に買収したN2WSが持っていたAWSワークロードのクラウドネイティブなバックアップ/リカバリとヴィームのセントラルリポジトリのデータを統合する機能を提供する。
具体的にはAWSのスナップショットを使ったAWS専用のクラウドネイティブでエージェントレスのデータ保護を利用してインスタントリカバリを実現する。またEC2からバックアップを分離し、環境に依存しないデータフォーマットでS3やオンプレミスに保存できる。同社は40%のコスト削減と3-2-1バックアップルールに必要とされるデータの分離を実現できるとする。
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