プロセスマイニングとは? RPAとの関係、効果、製品選定や運用のポイント(4/4 ページ)
ツール導入前後のプロセスが大事
プロセスマイニングツールそのものの導入は、さほど難しくない。myInvenioのようなクラウドサービス型の製品であれば、ハードウェアやソフトウェアを導入したり設定したりする作業は必要ないため、短期間のうちに利用を始められる。
ただしその前に、ツールにインプットするイベントログデータを抽出、および成形する必要があり、この作業には多くの手間と時間を要する。まずは、分析対象となるシステムのイベントログの仕様をきちんと理解し、そのフォーマットをプロセスマイニングツールで分析できるような形に整備する必要がある。また、データに異常値や空白などがあった場合に、どのように取り扱うかといったルールも取り決め、都度対処しなければならない。
こうした作業を行うには、データ処理に関する深い知見とスキルが必要なため、自社に人材がいない場合は外部からデータアナリストを招待することも手だ。例えばハートコアでは、myInvenioを導入してプロセスマイニングを行いたいと考えている企業に対して、データアナリストを派遣し、導入プロジェクトを支援するサービスも提供する。
また、ツール自体は業務プロセスの可視化と分析を行うのみで、その結果をどのように自社の業務に反映させるかはBPRの観点から検討する必要がある。この作業にもやはり、BPMやBPRに関する知見や経験が求められるため、外部から専門のコンサルタントを招くことが多い。ハートコアでも、コンサルティング会社と提携して業務プロセスの改革を支援するサービスを提供しているという。
プロセスマイニングの取り組みを成功に導くための体制作り
プロセスマイニングの導入プロジェクトを遂行する際は、ツールの導入や運用を担当するIT部門はもちろんのこと、それ以外にもデータサイエンティストやビジネスアナリストの参画が求められる。
またプロセスマイニングが取り扱う業務プロセスは、社内で複数の部署をまたがることも多いため、プロジェクトは部門横断型の取り組みになることも珍しくない。プロジェクトを管理するプロジェクトマネジャーには、複数の部門にまたがる業務を深く理解できるだけのスキルや業務知識、調整能力などが求められる。さらに、業務プロセスの改革は全社レベルの大きな取り組みとなるため、プロジェクトオーナーには社内で十分な裁量権を持つ役職者が就くことが望ましい。
加えて、プロセスマイニングは既存プロセスの問題点は明確化されるものの、その根本原因までは探れない。これを突き止めて問題点をつぶすためには、業務現場の事情をよく知る現場担当者の協力が欠かせない。プロセスマイニングのプロジェクトには現場担当者の深い関与が必要だ。
プロセスマイニングのプロジェクトを成功に導くには、プロジェクトマネジャーを中心にプロジェクトオーナー、システム管理者、データサイエンティスト、ビジネスアナリスト、現場担当者がそれぞれの役割を果たしつつ、互いに協力し合える体制作りが不可欠となる。
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