DXリベンジャーズ(第3回)

「全従業員デジタル人材化ってほんと?」 失敗で終わらせない方法

ITのレベルが低い社員を“デジタル人材”として評価してしまうと、AI時代の新世代が入社した際に、先輩デジタル人材のレベルの低さに失望し、すぐに退職してしまうかもしれません。今回は「デジタル人材育成」にリベンジする道を考えていきましょう!

DXリベンジャーズ ~失敗で終わらせない、リベンジへの道~

世の中のDX活動が鈍化傾向にある今こそ、正面からDXに取り組み、ライバルに差をつけるチャンスです。一緒にDXリベンジャーズの道を進んでいきましょう。

 「デジタル人材」という言葉は、PCに詳しい人、プログラミングが得意な人、AIを活用できる人など、さまざまな視点が混在し、その定義はあいまいです。まずはデジタル人材の意味を再考し、その先にあるデジタル人材とDXの関係性について理解を深めましょう。

デジタル人材とはどのような人?

 AI時代における日本の課題の一つに、デジタル人材教育の遅れがあります。この流れを決定づけたのは、初代デジタル庁の長官である平井卓也氏が、内閣府特命担当大臣として2019年4月に発信した「AI戦略」です。

 この政策では全ての国民がデジタルの基礎を習得するという目標が掲げられ、すでに小学校教育からのデジタル導入、高等学校教育では「情報Ⅰ」を受験科目とするまでが実施されています。さらに大学、高専ではAI基礎力と専門分野を兼ね備えた「AI応用力」を持った人材の育成が掲げられ、各校が対応を進めています。

 ここで疑問が浮かび上がります。企業が定義するデジタル人材とは、政府が定める「AI応用力」を持った人材と同じなのでしょうか。私は多くの不一致と潜在的な課題を懸念しています。読者の皆様が想像するデジタル人材の姿も、これとは異なるかもしれません。

 また、本連載の第2回「『草の根DX』と称した『丸投げDX』を阻止せよ」で触れたような、従業員が自身の業務をデジタル化することによってデジタル人材化も進むという考え方は誤りです。今回は「デジタル人材育成」を失敗で終わらせない、リベンジへの道をいっしょに考えていきましょう!

潜在的な課題がもたらすトラップと学び

 経営者が、個人レベルの業務のデジタル化に慣れた社員を「デジタル人材」と認定したい気持ちは理解できます。しかし、そのようなあいまいな定義が社内に浸透すると様々な課題が生じます。

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DXリベンジャーズ ~失敗で終わらせない、リベンジへの道~

世の中のDX活動が鈍化傾向にある今こそがライバルに差をつけるチャンスです。正面からDXに取り組み、一緒にDXリベンジャーズの道を進んでいきましょう。

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この記事の著者

西脇 学
西脇 学

大学卒業後は電源開発の情報システム部門およびグループ会社である開発計算センターにて、ホストコンピュータシステム、オープン系クライアント・サーバシステム、Webシステムの開発、BPRコンサルティング・ERP導入コンサルティングのプロジェクトに従事。2005年より、ケイビーエムジェイ(現、アピリッツ)にてWebサービスの企画導入コンサルティングを中心に様々なビジネスサイトの立ち上げに参画。特に当時同社が得意としていた人材サービスサイトはそのほとんどに参画するなど、導入・運用コンサルティング実績は多数に渡る。2014年からWebセグメント執行役員。2021年の同社上場に執行役員CDXO(最高DX責任者)として寄与。現在はDLDLab.(ディーエルディーラボ)を設立し、企業顧問として、有効でムダ無く自立発展できるDXを推進している。共著に『集客PRのためのソーシャルアプリ戦略』(秀和システム、2011年7月)がある。

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