データ活用の現状とセルフサービスBIの利用状況/前編

結局、Excel頼み? セルフサービスBI活用が「上手な企業」と「ヘタな企業」の差

データ分析をより身近にする「セルフサービスBI」。導入成功企業と失敗企業に対して、成果を得られた、または得られなかった原因を尋ねた。

 十分な専門知識を持たない従業員でも簡単に操作でき、データ分析を容易にする「セルフサービスBI」。リサーチ会社Fortune Business Insightsの市場調査によると(注1)、セルフサービスBIのグローバル市場規模は2023年で57億1000万ドル、2030年には202億2000万ドル規模に達すると予測される。

 今後、さらに利用が進むと考えられるセルフサービスBIツールについて、現時点の利用状況はどの程度で、利用を阻む課題はどこにあるのか。キーマンズネットは「データ活用の現状とBIツールの利用状況」と題して調査を実施した(実施期間:2023年9月15日~9月29日、回答件数:184件)。前編となる本稿では、セルフサービスBIツールの利用状況と、導入企業が成果を創出できなかった理由、利用しないと考える企業の言い分を紹介する。

「導入済み」は2割にとどまる 50.5%が「使っていない」

 ノー・ローコード開発ツールの登場によってアプリ開発のハードルが下がったように、セルフサービスBIツールによってデータ分析はより身近になった。セルフサービスBIツールの利用はどこまで進んだのだろうか。

 アンケート回答者に対して「勤務先ではセルフサービスBIツールを導入しているか」と尋ねたところ、「導入している」(21.7%)、「今は利用していないが、導入予定」(3.8%)、「今は利用していないが、導入を検討中」(17.9%)となり、「今は利用しておらず、今後も利用する予定はない」(50.5%)が半数を占める結果となった(図1)。

図1 勤務先ではセルフサービスBIツールを導入しているかどうか(従業員規模別)

 この結果を従業員規模別で見ると、1001人以上の企業では「導入済み」が3~4割を占める一方で、100人以下の企業では4.8%と1割にも満たない。導入済みのツールは(数値順)「Microsoft Power BI」(55.0%)、「Tableau Desktop」(30.0%)、「Qlik Sense」(7.5%)、「MotionBoard」(7.5%)、「SAP Crystal Reports」(5.0%)であった。Microsoft Power BIが高い理由として、メインの業務ツールに「Microsoft 365」を利用している企業が多いためだとみられる(注2)。

セルフBI、使い方がうまい企業とヘタな企業、その差はどこに?

 セルフサービスBIを「導入している」とした回答者に対して「期待通りの成果を上げているか」と尋ねたところ、「期待以上の成果を上げている」が7.5%、「おおむね期待通りの成果を上げている」が50.0%となった(図2)。

図2 セルフサービスBIツールで期待通りの成果を上げているか

 その一方で「期待をやや下回った」(25.0%)、「期待を大幅に下回った」(17.5%)とした42.5%の回答者に対して成果を得られなかった理由と考えられる原因を尋ねた。

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